細胞サイズの超小型モーターの試作に成功!医療分野での利用に期待

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ナノテクノロジーに対する期待は医療分野でも高まっている。

例えば、ナノテクノロジーをもってすれば、超小型の探索船が体内を移動して、特定の場所まで薬を届けることも可能になるという。

まるでSFのような話だが、それが実現する日もいよいよ間近かもしれないと思わせるニュースが飛び込んできた。

塩粒の500分の1程度の大きさの超小型モーター

このほど、細胞サイズの超小型の電気モーターの試作に成功したと、テキサス大学オースティン校の研究者らが2014年4月7日に発表した。このモーターの全長は1μm2(平方マイクロメートル)に満たず、塩粒の500分の1に相当する大きさだという。

ナノサイズの部品の組み合わせで構成

このモーターはナノ磁石、ナノワイヤー、微小電極など、ナノサイズの部品を組み合わせて、ボトムアップ方式で作られている。

ジェットエンジン並の回転数を連続15時間維持

細胞サイズのモーターは、実はすでに開発されていた。しかしそれらは1分間に14回から500回程度の回転数しか得られない上に、数秒から数分で停止してしまうものだった。

一方、このモーターは毎分1万8000回と、ジェット機並の回転数を、連続15時間も維持可能だという。研究者らは、これまでに作製された中では、最小、最速、持続時間最長のモーターだと述べている。

医療用ナノマシーンへの利用が期待

このモーターは、体内に投入して特定の細胞まで薬を届けることのできる医療用ナノマシーンへの利用が期待されている。具体的な状況としては、糖尿病患者へのインシュリン投与や、ガン患者への抗ガン剤投与などが考えられるという。

本内容は、英オンライン科学誌Nature Communicationsにも掲載された。

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