元警察関係者が語った「刑事ドラマのここがウソ!」

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TBS『ジョブチューン』公式サイト

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28日放送のTBS『ジョブチューン』で、元警察関係者たちが「刑事ドラマ」では、描かれないそのウラ側をぶっちゃけた。リアルな警察官たちから見た「刑事ドラマ」の間違いとは?

ドラマでよく観るシーンの「これは間違ってる!」

■ホワイトボードに相関図を書く
「警察内部は、メディア、記者も出入りする場所。大きな紙に相関図を作って、会議の時に貼ったりすることはあるかもしれないけど、ホワイトボードに書いたままにしておくことはありません!」また、事件関係者の正面からの顔写真は「どこでもあるものではない」そう。

サスペンスドラマなどで定番のホワイトボードに書かれた犯人・被害者のわかりやすい相関図は、”視聴者用の説明” で、実際にはやらないようだ。

■刑事が、再び現場に行って有力な証拠を発見する
「鑑識という担当官がいて、現場に残っているものは全部収集するから、物が残っているはずがない」

あとから重要な証拠が出てきたら、それは”鑑識の大きなミス”ということになってしまうそう。
 この証言を聞き、7月スタートのTBS「東京スカーレット」で刑事を演じるゲスト・水川あさみが「(今度のドラマで)あります!『マンション一階の繁みにナイフが光る』って」とぶっちゃけた。まさかの「鑑識、凶器とりこぼし?」に、スタジオ中が爆笑に包まれた。

■異動の時期でもないのに新入りが来る
「警察の異動時期は、4月と9月。春か秋と決まっている。それ以外の時期には、とんでもないのが来る。異動させなきゃならないような、何か脛に傷を持つ人物」

刑事ドラマなどでは、主人公や新キャストが登場する際、ヘンな時期に異動はよくあることだが、実際には「問題児」ということらしい。
中山秀征「『太陽にほえろ』なんて、シリーズごとに入って来るからね」
MC名倉潤「テキサス帽、かぶってきたりね」

■刑事が犯人を逮捕する前に、自らの推理を語り出す。
「捜査は、原則的に秘密。考えられない」
ほとんどのサスペンスドラマや刑事ドラマがやっていることだが、やはり”視聴者に向けて”のもの。現実にはありえないようだ。

SPドラマは「現実とぜんぜん違う」!

元SP・金井祐一氏は、SPを題材にしたドラマは「勉強のために観ることもある」そうだが「観ているうちに段々ハラが立ってくる。まったく現実と違うことやってるんだもん」とツッコんだ。
 金井氏曰く、実際には、拳銃をバンバン撃つことなどなく、現場で銃を出すことすらないのだとか。
 「そんな状況を作るようではSP失格。対象者を守るのが仕事なので、逃げるのが勝ち」という。
 まさにプロフェッショナルな金井氏だが、「絶対守りたくない人とかいませんでした?」という質問には「『警護につくときはその人に惚れなさい』と言われた。だって、キライな人を守りたくないもん」と、人間らしい一面も。

「警察あるある」?水死体管轄問題!

設楽統(バナナマン)「『踊る大捜査線』で観たんですけど、水死体の管轄で揉めるって本当ですか?」
 この質問に、元警察関係者の半数が「ある」と答え、スタジオは騒然。
 元監察官で東京水上警察勤務を経験した山田修氏は「水死体はいろいろ大変なので、現場にいちはやく到着した方が、相手方へ押すということは確かにありますね」とぶっちゃけ。

番組常連、元捜査一課刑事・飛松五男氏は「これは『警察あるある』なんですよね。いきなり棒で押すのも仏さんに申し訳ないから『向こうに流れろ』と念を送り、それでもダメなら、棒で押す…」と答え、スタジオ中が大爆笑。

キャリアとノンキャリは「仲が悪い」?

刑事ドラマには欠かせない「キャリアVSノンキャリア」の階級対決だが、元キャリア警察官・岡本毅氏が入庁した年の新人警察官約1万名のうち、キャリア採用はたった18名。うち、17名が東大卒で、1名が京大卒。岡本氏も東大法学部出身なのだとか。思った以上にキャリア組は人数が少ないようだ。
 キャリア警察官は昇進のスピードが圧倒的に早く、ノンキャリアが順調にいけば40歳でなれるという”警視”に4年目の26~27歳でなるのだそう。

30歳で巡査部長に昇進し「試験に受からなかった」ため、30年間巡査部長を務めた飛松氏にとってキャリア警察官は「もう、天上人ですよ。あっただけで震える」存在なのだとか。
 元白バイ隊員・黒山一郎氏も「警部くらいまでは普通の上司。それ以上はもう…(ブルブル)とぶっちゃけた。
 飛松氏曰く「キャリア警察官はめちゃくちゃ働いてる」そうで、山本氏は、一番忙しかった予算要求の時期、書類の処理などが集中し「月500時間の残業をしたけど、残業代は30時間分しかもらえなかった」と告白。刑事ドラマで、ノンキャリア相手に威張っている姿とはかけ離れた現実だった。

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