大人になっても娘を悩ませる母親の“重たい”言動

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23日放送のNHK『あさイチ』は、「女性リアル 母が重たい…」を特集。大人になっても娘を悩ませる母親の言動とは?

母娘間の確執!母を「重たい」と感じる娘たち

スタジオにはテーマに共感できるという小島慶子、原日出子、青木さやかが登場。
原は「うちは(母娘関係を)すべて乗り越えて、母は今90歳で仏様みたいになっちゃってる」、小島は「母の干渉が重くて、摂食障害になったこともある」と告白。
青木は「母の存在が大きすぎて、子供の時に言われたことが残っている。母との関係を模索中」なのだとか。

一方で、番組MC有働由美子アナウンサーは「愛情深く、放任主義。3年前に亡くなったことで、いい母という印象しかない」そうで、母娘関係になんの確執もなかったという。

番組が行ったアンケートによると(約3000通の回答より)

■実母との関係は?
不仲、やや不仲 15%
重たいと感じることがある 58%

■母に言われてイヤだった言葉
1位 あなたのためだから
2位 なんでできないの?
3位 私の言うことを聞いていればいいの
4位 あなたには幸せになってもらいたいから
5位 いつまでも面倒見てね

「あなたのため」、本当は誰のため?

1位「あなたのためだから」は、
「交遊関係に口を挟む、母の気に入った子としか遊べなかった」
「『彼の実家が遠い』という理由で結婚を反対された」などの体験が。

「あなたのため」と言いながら「私(母)のため」であることが多く、娘をコントロールするための言葉だという意見も。
反発したら「あなたのためを思って言っているのに!こんなことなら産まなきゃよかった」と言われたという娘もいた。

小島は「母に恩義を感じて、それを返さなきゃいけない!と返しきれない借金を背負ったような感じになっていた」と話し、母の愛情がプレッシャーになってしまうこともあるようだ。

「なんでできないの?」を引きずる娘たち

2位「なんでできないの?」
「小さい時に、自尊心をズタズタにされたという思いがあり、いまだに母へ対しての憎しみというか、残念な気持ちが残っている」と話す30代主婦。
母親は完璧主義で、テストで99点とっても怒られ、100点でも一切褒められることはなかったそうで「いまだに母の顔色をうかがって、母の中にいるような感じ」と話した。

青木は「すごくよくわかる」と共感。「41歳にもなって母親のせいだって言うのもイヤだけど、褒めてもらえなかったという体験から、今でも自己肯定出来てないと思っていて、自信をもって何かをすることが出来ない。自己否定している自分がいる。褒めて欲しかった、抱きしめられたかった。こんなおばさんなのに…」と自身の思いを語った。

結婚、出産しても干渉される?

また、「結婚後も干渉される」「娘育ては一生続くと言われてウンザリ」と、結婚して子供を産んでからも母親の干渉に悩む人も多く、自身が母親になった人からは「同じことを子供にやってしまっているのがすごくイヤ」という意見が多く寄せられた。

原は「母親から言われたことが、無意識の中にすりこまれているのかも。自分も育てられたようにやってしまう。嫌だと思っていても出ちゃう。我慢させる時に威圧的にやってしまうのが、すごく嫌だったのに、娘に同じことをしてハッとした」と自身の子育てを振り返った。

小島は、33歳の時、不安障害を引き起こしカウンセリングへ行ったことを告白。
キッカケは、「長男を産んだ後、母との思い出がブワーッとよみがえり、母に対しての怒りを長男に向けてしまった」からなのだとか。

母親との関係に原因があると診断した医師から「(お母さんに)会いたくないなら会わなくていい。もらった命をあなたが幸せに生きることが親孝行」だと言われ、7年間、母親とは距離を置いて生活したという。
「気持ちを他の人に整理してもらうのは大事」だと小島は語り、現在は母と丁度いい距離感を保て、結果的によかったという。

「母からもらって困った物」は何?

■実母に対して直接不満を言うか?
はい  66%
いいえ  34%

「いいえ」の理由は、「言ったら怒られる」「言っても変わらない」「育ててくれた母を悪く言えない」

青木は「過去が違う。私の過去の経験と母の過去の経験は違うので、言っても分かってもらえないことが多い」と話した。

■母からもらって困った物
戦時中の服
買ったけど着ない服
高い宝石(自分が欲しかっただけなのでは?という意見)

娘側はいらないのに、なんとなく母親の「押しつけ」感が垣間見える物が多いようだ。

「母がしんどい」著者が語る、母娘関係

母娘関係のあるあるを描いた「母がしんどい」の著者、漫画家・田房永子さんは、一時期「母の写真を見るのもしんどい」ほど、母親との関係が悪化したという。

母から送られてくる困った物は、謎のシャンプー、ノースリーブのすごい服、何も入らない小さいポーチなど。
「お母さんの楽しみで」送られてくるものの、必要としないもの。しかし、「せっかく母親が送ってくれたのに」という罪悪感から捨てることも出来ず、何も入らないポーチを何年も持っていたとか。

現在は、「母に会いたくなったら会いに行くと決めて、その時期を待つ。3~4年会わないこともあったが、子供が産まれて見せたいなとか」という距離を保っての関係。
「以前は怒りがわいて来ることもあった。今は、交流はあまりないけど、人生の中で一番母親のことを尊重している。距離を置くというのが私の母娘関係」だと、田房さんは語る。

母娘がうまくつきあう方法は?

うまく距離を置くというのは母娘関係を良好に保つには、いい方法のよう。
他に「母を他人と思ってみる」という意見も多く寄せられたという。

原は「1つの策だと思う。他人というと、冷たく聞こえるかもしれないけど。血のつながりがあっても、人格は違う。それぞれの人間として、他人に接するような気づかいで接してみることも必要かもしれない」と話した。

小島は「他人というと抵抗があるかもしれないので、私は”他者”と言っていて。続柄は肉親だけど肉体は他者。母の人生を1本の映画としたら、1人の女の人が必死に生きて来て、お母さんになったところからしか、私は観ていない。自分より年下の母が、オーストラリアで私を抱いている写真を見たら『彼女、すごい苦労したんじゃないか?』って思えて。同じクラスにいても仲良くはなれないかもしれないけど、彼女が必死で幸せになろうとして人を傷つけてしまうのは、せつないというか少し理解できるかな?と去年くらいから思えるようになりました」

また、田房さんは、周囲の人から「いつか仲良くなれるといいね」という言葉は、絶対に言って欲しくないという。

「仲の良い母娘というのは、一緒に買い物したり割とべったりの母娘関係を言うことが多い」ので、その一般論を押しつけられるのはつらく、「今のように距離をとるのが私の母娘関係」だと田房さんは話した。

根深さが感じられる、母たちの反論!

娘の立場の意見を取り上げた今回の特集だったが、「母」側からも意見が寄せられた。

「母親が、子供にべったりしたいのは当たり前、みんな冷たい」

「女性はいずれ母となるもの。それなのに重いなんて言われたらどんな気持ちになるか?受け取る方の心の歪みなのでは?」

「お母さんたちは愚痴る相手が他にいない」
「自分がしていることが、こんなに娘を苦しめていたとは」
「親のせいにしないで、自分達で変わっていくしかない」

また、「こんなテーマを扱うこと自体びっくり」という母娘関係が良好と見られる幸せな意見も寄せられた。

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