謝り方がわからない?若者が代行業者に謝罪を依頼する理由

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16日放送のフジテレビ『ノンストップ!』、「世の中、コレでイイの課」のコーナーで、謝罪代行業者を調査。特に、20~30代前半に利用者が多いという謝罪代行とは?

謝罪代行、依頼する人はどんな人?

「謝罪代行」とは、基本的にトラブルの相手先へ本人と一緒に謝りに行く仕事なのだそう。謝罪代行業者によると、「謝り方が分からない」という人が多く、「相手がなんでこんなに怒っているのか分からない。怖いから一緒に来てほしい」といったケースが多いそうで、「問い合わせとしては、月80件ぐらい。昨年から倍近く、問い合わせが増えている」という。

代行業者は、事前に依頼主とコンタクトをとり、トラブルの経緯、どんな謝罪を希望するかを詳細に聞き取り、謝罪に向かうのだとか。

料金は、手紙またはメールによる文書の謝罪1万~、電話による声の謝罪1万円~、相手先に出向いて行う直接謝罪2万5千円~で、謝罪内容によって変わってくるという。

仕事のトラブルで依頼した男性

仕事関係のトラブルで謝罪代行を依頼した男性は「客先に間違った商品を納品してしまい、何回謝っても許してもらえず、『上司を呼んで来い』と言われたりした」という。

相手先に謝罪代行だとバレた時の怖さはないんですか?というスタッフの質問に対しては「そういう怖さもあるんですけど、今の現状を切り抜けないと、という気持ちの方が強い」と語った。

若い主婦の依頼が多い”ご近所トラブル”

また、代行業者には「子ども同士のケンカでケガをさせてしまった」、「ご近所さんから『うるさい』というクレームが来たが怖くて自分では行けない」など、ご近所トラブルに悩む若い主婦からの依頼も多く、代行業者が親や親族に扮して謝りに行くことが少なくないのだとか。

「一般的には、親族や身内の方に頼めばいいと思われると思いますが、親族と疎遠であったり、ご両親も他界されているとか、そういう事情があって、どこにも頼れず頼んでくるという方もいらっしゃいます」と、代行業者は語る。ご近所トラブルは、親族が登場すると反省しているという印象が強く、おさまりやすいという。

MC設楽統「後でお母さんじゃないってバレたら、ねえ」
山﨑夕貴アナウンサー「もう迷い過ぎて、その一瞬だけがどうにかなりさえすればいいって考えるんでしょうね」

謝罪を依頼するということにスタジオは

子どもの頃、近所の子を泣かして、よく親と一緒に謝りに行ったという設楽は「相手の玄関先で、親と謝るのがすごくイヤだったことを今、急に思い出した」と苦笑い。「親に悪いなとか、そういう経験があるからこそ、子どもながらにいろいろ考える。大きな企業とかなら、クレーム対応専門の部署があるのは分かるけど、個人的なことになってくると人に代行させるというのはどうなんだろうと思う」

ハイヒールリンゴは「謝って学ぶことがある。人に頼むことって、良いことと悪いことがあると思う」と、謝罪代行には抵抗がある様子。

■謝罪をプロに任せていいのか?というアンケートでは(番組調べ)

なし75%…本人が謝らないと意味がない。代行を頼む時点で反省していない

あり25%…あり…プロが謝った方が円滑に収まる。モンスタークレーマーには効果的。謝り方を知らない人が多く、下手な謝り方をしてこじらせるなら、最初からプロに任せた方がいい。

20~30代前半に多い利用者、その理由は?

代行業者には、幅広い年齢層からの依頼が寄せられるが、特に多いのが20~30代前半の若者からの依頼なのだとか。これについて代行業者は、「(若い人たちは)謝るのがカッコ悪いという認識なんだと思います。自分が悪くないんですよ。謝ることを負けだと思っている」と指摘する。

街頭インタビューでも、「謝ったら相手が図に乗っちゃうから、謝りたくない。謝ったら負け」20代女性

「謝るのは苦手。和解に持ち込めない、和解までの流れを作れないから、勝手に時効が来て、勝手に修復されると思っているから、謝る必要がないかなと思っている」19歳女性

「友達とケンカした時、和解したいと思うけど、私から謝るというのはプライドが許さない。自分は謝りたくないから、代わりの人に頼む」19歳女性

「LINEだったら、相手の顔も見えないから、とりあえず『ごめんね』って言っとけばラクかなって」19歳男性

謝れない若者たちにスタジオメンバーは

「謝ったら負け」と考える若者について、小藪は「国と国同士の関係ならいいけど、日本人同士でこんなこと言いだしたら、この国終わるで!」と、怒りをあらわにした。

「謝るのが得意な人はいない。みんな、苦手だと思う。若い人も100対0で悪かったら謝るんじゃないの?」と、設楽。

ハイヒールリンゴは、「若い人は、謝らなくてこじれても仲間内の話だけでしょ。大人になったら、それが商取引とか大きな話になって来る。すべての信用を無くすかもってことになった時に、謝ったら負けという考え方ではやっていけないと思う、絶対」と、語気を強めた。

謝罪できない若者について、間川清弁護士は「親や上司に当たる世代が、しっかり謝っているところを見せることが重要」と話す。「若い世代は、LINEやメールの普及により、直接謝罪する機会が減少し、謝ること自体が大げさ、カッコ悪いと考えることがある。だからこそ、周りの大人が正しい謝り方を見せることが大切」なのだそう。

その時だけなんとかなればいいと気軽に謝罪代行に依頼すると、後々、謝罪代行を利用したことに対しての謝罪を行うことになるかもしれない。

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