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タレントキャスティングって実際にはどんな仕事をしているの? 株式会社エイスリーで活躍する社員にリアルを聞いた【前編】

川上良樹

2024/04/10(最終更新日:2024/04/10)


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エンタメ系の企業で働くことに憧れをもっているものの、実際にはどのような仕事をしているのかわからず、一歩踏み出せない人もいるのではないでしょうか。なかでも「タレントキャスティング」という仕事について、具体的な業務内容を話せる人は少ないのでは?

「好きなことを実現しながら、高度な対人能力を身に付けられる仕事」

そう語るのは、創業15周年、総合キャスティング事業を展開する「株式会社エイスリー(以下、エイスリー)」の社員である秋山さんと宮下さんです。今回は、エイスリーに入社して5年目となる2人に、タレントキャスティングとは実際にどのような仕事をしているのかにくわえて、働く魅力や厳しさなどのリアルな話をお聞きしました。

インタビュイープロフィール

秋山さん(左)

  • 総合キャスティング事業 キャスティングディレクター サブリーダー(デジタルプロモーションユニット担当)
  • 2019年4月新卒入社、5年目

宮下さん(右)

  • 総合キャスティング事業 キャスティングディレクター(広告ユニット担当)
  • 2019年2月中途入社、5年目

タレントキャスティングの仕事はキャスティングだけでは終わらない

―――はじめに、タレントキャスティングとはどのような仕事なのか教えてください。

秋山さん:タレントキャスティングとは、製品やサービスのプロモーションをしたい企業や団体などに、適したタレントをマッチングする仕事です。クライアントの認知拡大や集客向上を図るべく、トレンドや自社のデータベースなどから総合的に判断したタレントの起用を提案しています。

ただ、私たちの仕事はタレントをキャスティングして終わりではありません。交渉や調整をおこなったり、撮影現場に同行したりと、案件が無事終了するまでの進行管理も業務内容に含まれています。

―――宮下さんの具体的な仕事内容を教えてください。

宮下さん:私が担当する広告ユニットでは、テレビやWebなどを通したプロモーションのために、主にタレント(俳優・モデル・お笑い芸人さんなど)のキャスティングをおこなっています。

広告代理店や制作会社をはじめとして、メーカーやブランドなど、さまざまなクライアントからの相談が日々届いています。スケールの大きい仕事を担うこともあり、最近はテレビCMなどの広告塔となるイメージキャラクターの案件が多いですね。

―――秋山さんの具体的な仕事内容を教えてください。

秋山さん:私はインフルエンサーを専門に扱うチームに所属しており、主にYouTuberやTikToker、インスタグラマーなどのキャスティングがメインの業務です。

広告代理店のクライアントからの依頼が多く、たとえば「ショート動画よりもYouTubeで長尺動画を流した方が今回のターゲットに響きやすい」といったように、SNSの選定や投稿の内容を含めたキャスティング案もご提案しています。

ほかには、インフルエンサーとクライアントとのあいだに立ち、案件がスムーズに進むための調整も大切な業務のひとつです。

アップデートし続けるタレントキャスティングをおこなう基準

―――タレントのキャスティングは、どのような基準でおこなっているのでしょうか?

宮下さん:キャスティングする視点は複雑であり、実はなかなか言葉にするのは難しいんです。ただ、基準を設けるのであれば「予算・タレントイメージ・企画内容」の3つが考えられますね。

たとえば、子育て世代向けの明るい広告であれば、お笑い芸人のなかでもファミリー層に人気があるタレントの提案をしています。

また、ドラマのようにセリフを言う場面が多いCM企画の場合は、演技力のあるタレントの選定が大切です。ほかにも、過去のタレントの起用実績など、さまざまな要素を組み合わせたうえで、根拠をもったキャスティングをしています。

秋山さん:チームでタイムリーなタレント情報を共有し、トレンドをつかんだキャスティングができる体制を整えています。タレントの好きなものや得意なものなど、小さな情報の積み重ねがベストなマッチングを生み出すために役立つんですよね。

タレントキャスティングをしていて大変だったこと・楽しかったこと

―――タレントキャスティングの仕事をしていて大変だと思うことはありますか?

秋山さん:決められた日程に広告を確実に打ち出すために、関係各所への調整が欠かせないところは大変ですね。

たくさんの人が関わるプロジェクトでは、どうしても漏れや行き違いが発生するため、仲介の立場である私が柔軟に対応していかなければなりません。

クライアントとタレントの思いを汲み取りながら、常に最良の形になるよう案件をチューニングする必要がある仕事だと思います。

宮下さん:人との関わりで成り立つタレントキャスティング業では、撮影当日のトラブル対応は避けられません。たとえば、天候の影響などでどうしてもタレントが遅刻することになった場合、スケジュールを即座に組み直す必要が出てきます。

トラブルにも臨機応変に対応し、現場に負担をかけないことを心掛けながら業務にあたっています。

―――タレントキャスティングの仕事をしていて楽しいと思ったことはなんですか?

宮下さん:広告のプロフェッショナルが集まる現場で、映像が出来上がる過程を目の当たりにできるのは楽しいですね。1つひとつの所作へのこだわりなど、短いCMにもさまざまな思いが込められていることを実感できました。

関わった広告が世の中に流れたときの達成感はいつも新鮮で、モチベーションがどんどん継続していきます。

後編では、タレントキャスティングの仕事を通して身に付くスキルや、向いている人の特徴について深掘りしていきます。

株式会社エイスリー

株式会社エイスリーは、東京都渋谷区に本社をもつ総合キャスティング事業を主軸にする会社。
広告・CMキャスティングやインフルエンサーキャスティングなどの10の専門チームを有し、トレンドを兼ね備えた提案を得意としている。スピーディーでスムーズな進行管理が評判を呼び、14,000件を越えるキャスティング実績があるという。
 

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