優れた聴感覚「日本耳」を持つのは10人に1人。調査に使った7項目、あなたはいくつ当てはまる?

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雨の降り方を「しとしと」「ぽつぽつ」「ぱらぱら」と表現するように、日本人には固有の耳感覚がある。精神科医・名越康文氏は、日本人の耳は音を全脳的に捉える傾向があり、音からビジュアルを想像したり、感情をつかんだり、その場の状況を判断するなど、音に対して敏感で繊細な特徴を持つという。

ソニーマーケティングとネオマーケティングは20代~50代の男女計500人を対象に、聴感覚の共同調査を実施。敏感かつ繊細に音を感じ取り、音からさまざまなイメージを描く力が特に優れた「耳」を「日本耳」とし、日本人の10人に1人が「日本耳」を持つとの調査結果を2013年11月4日に発表した。この調査は、人の持つ「音の分析力」を7つの質問を通して調査・分析。7項目で自身の聴覚について高い評価をつけたモニターを繊細な聴感覚である「日本耳」を持つと定義。その結果、「日本耳」を持つ人は500中47人(9.4%) だった。

調査に使った7項目は次のとおり。

<「日本耳」の客観的評価の7項目>

1. 音をきちんと聞く力がある

2. 音からその場の環境や状況を把握する力に長けている

3. 耳を澄ませてきちんと音を聞く

4. 「雑多な音」から必要な情報を聞き分けられる

5. 人と話していても、その話以外の音が聞き分けられる

6. 英語を聞いた時、意味が分かるかを別として単語自体を聞き取れる

7. 漫画を読む時、擬音と言葉を「一緒に感じる」(音を前脳的に捉えることができる)

各項目について「そう思う」 「まあそう思う」「あまりそう思わない」「そう思わない」の4段階で自己評価させて、それを点数化。合計点を「高(10~14点)/中(5~9点)/低(0~4点)」に3等分し、最も点数が高い群を「(客観的)日本耳」と定義した。

この「日本耳」を持つ人は、創造性に優れ、音から得られる情報を読み取る力に長けており、コミュニケーションの場においては相手の感情、情感、温度感を敏感に読み取る力となっているという。このコミュニケーション能力と創造的能力の高さは、日常のさまざまな場面においても発揮されることから、経済などの社会活動との深いつながりを推察することもできるそうだ。

そして「日本耳」を持つ人は音質、音楽を聴く環境にこだわりを持ち、齢を重ねると共に「聴く力」の高まりを感じると答える人が多かった。高音質の音楽、豊かな自然音に耳を傾けることで、後天的に「日本耳」を育んでいくことも可能なのかもしれない。現代においては経済活動など、さまざまな分野において生かされる可能性を秘めた「日本耳」。古来より日本人が文化と共に育んできた繊細な「音感覚」を、私達は思い出し、大切に育んでいきたい。

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