野生の馬と人間がガチンコで取っ組み合う奇祭

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flickr/GGL1

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「闘牛」や「牛追い祭り」のように、スペインには牛が登場する多くの催しが存在するが、特徴的な馬の祭りがスペインにあるのをご存じだろうか。その祭りの名は「Rapa das Bestas」。

スペイン・ガリシア地方にある小さな村サブセドで400年以上も続く由緒ある祭りの「Rapa das Bestas」だが、その内容は迫力満点である。円形の石垣で囲んだ広場に集められた数十頭におよぶ野生の馬。この馬だらけの広場に老若男女、数十人の地元民がなだれ込んだ瞬間、奇祭は始まる。野生の馬の伸びた毛を人間が切るという混乱必至のこの祭りは、とにかくガチンコ勝負である。無理やり毛を刈ろうとすれば当然、馬は抵抗して暴れるのだが、人間も真正面から馬と取っ組み合い、力と力の勝負が繰り広げられるのだ。その光景は大乱闘そのもの。野生の馬を人間が羽交い絞めにし、力で組み伏せる。対する馬は人をなぎ倒し、振り飛ばして全力で抵抗する。人間側がすべての馬の毛を綺麗に刈り取って、烙印を押すまで終わらない。

ちなみに「Rapa das Bestas」とは「野獣の毛刈り」という意味。日本でも奈良の伝統行事で「鹿の角切り」があるが、また違った趣がある。

人間と馬が共生する地域だからこその伝統を感じさせる「Rapa das Bestas」。例年6月から8月にかけて度々行われるので、馬好き、奇祭好きは見に行ってみよう。

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