識者に聞く「ハイスコアガール著作権侵害事件」

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SNKプレイモア公式サイト

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8月5日、「ドラゴンクエスト」シリーズなどで知られるゲーム会社大手のスクウェア・エニックスが、著作権法違反の容疑で大阪府警から家宅捜索を受けた。

スクウェア・エニックスは、自社が発行する「月刊ビッグガンガン」で連載している押切蓮介氏の漫画「ハイスコアガール」の作中、SNKプレイモアが著作権を持つゲームのキャラクターを無断で使用。SNKプレイモアの度重なる抗議にスクウェア・エニックスが応じなかったため、今年5月にSNKプレイモアがスクウェア・エニックスを刑事告訴していた。

「ハイスコアガール」は、90年代を舞台に、当時人気を博したゲームが登場するストーリーで、コミックス5巻が累計110万部を売り上げ、アニメ化も決定している人気漫画。アニメ化に際し、制作会社が映像や音源の使用についてSNKプレイモアに問い合わせたため、無断使用が発覚した。

「これまでも1999年の『ポケモン同人誌事件』のように同人作家がゲームメーカーに刑事告訴された事件はありましたが、スクウェア・エニックスのような大手メーカーが著作権法違反で告訴され、家宅捜索にまで至るのは極めて異例です」と語るのは、著作権法に詳しいジャーナリストの佐々木晴子氏。

「ハイスコアガール」での無断引用がスクウェア・エニックスの家宅捜索にまで発展した理由として、佐々木氏は「スクウェア・エニックス側の認識の甘さに尽きるでしょう。早期の対応を怠った一因に、他社作品を自社コンテンツで引用する事が『WIN-WIN』になるという思い込みがあったのではないでしょうか」と語る。

6日、スクウェア・エニックスは「ハイスコアガール」の自主回収を決定。「月刊ビッグガンガン」での連載は継続するという。

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