大学がニコ動ch開設、オープンキャンパスにMay J.も登場……「大学受験産業」の最新事情

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今年8月、大手予備校「代々木ゼミナール」が全国27校舎中20校舎の閉鎖と大幅な人員削減を発表し、大きな話題となった。かつては駿台予備学校、河合塾と並ぶ3大予備校と称され、最盛期の1990年代には8万人もの学生が所属した代ゼミの大リストラ計画。少子化が急速に進行する現代において「大学受験産業」に大きな変革が求められている事を世間に知らしめる結果となった。

18歳人口が大幅に減少

「大学進学希望者の割合自体は増加しているのですが、それを上回るスピードで18歳人口が減少しています。1992年に205万人だった18歳人口はいまや120万人台。大学志願者数も65万人にまで落ち込みました」と語るのは自身も私塾を経営する教育評論家の宮田健一氏。

受験者数の現象のみならず、この20年で受験生の意識にも大きな変化が生まれている。前出の宮田氏によれば、2000年代前半から景況の悪化で「記念受験」が減り、志望大学を絞って試験を受ける「決め打ち受験」にシフトしているという。

大学が企業が提携

このような現状を背景に、受験生を迎える大学側も企業と提携するなど、時代に応じた対策を講じている。早稲田大学や慶応義塾大学、東北大学、筑波大学など15大学が株式会社ドワンゴと提携してオープンキャンパスの模様をニコニコ動画で放送。なかでも筑波大学は「筑波大学チャンネル」としてニコニコ動画にチャンネルを開設している。

また、青山学院大学、上智大学、法政大学、大阪大学など20大学がネスレ日本株式会社の「キットカット 受験生応援キャンペーン 2015」に参加。大学生活を体感できる体験型ウェブサイト「サクラサク プレキャンパス」を通じ、大学の特色を発信している。先日、法政大学市ヶ谷キャンパスで行われた「サクラサク プレキャンパス開校式」では歌手のMay J.が登場。受験生に向け特別講義を行ったほか、アカペラも披露した。

大学受験産業のこれから

少子高齢化する日本社会とともに大きく変わる「大学受験産業」。リクルート進学総研の調査によれば2018年以降、18歳人口は一層減少傾向を強めるという。今後、予備校業界は一層の再編が進み、受験生を呼び込む大学側にもさらなる工夫が求められるだろう。

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