ダイエットに効果的なのは運動?食事制限のどっち? 誰もが薄々感づいていたその答えは……

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毎年、夏が近づくとダイエット熱がメラメラと再燃する人も多いのではないだろうか。最近の研究で、運動と食事制限、どちらかを重視する人は、もう一方についてはあまり気にしないということが分かってきている。では、どちらがダイエットにより効くのだろうか? 運動? それとも食事制限?

最近Psychological Science誌に発表された6報の論文では、「体重管理には食事が重要だと考えている人の方が、運動が重要だと考えている人よりもBMI(肥満度指数)が低い」という結論が出たという。

著者らはアメリカ、カナダ、中国、フランス、韓国で1200人のBMIを測定し、どちらを重要と考えているかを聞いた。肥満防止には運動の方が重要と考えている人たちは、正しい食生活の方が重要と考えている人に比べBMIが高かった。

当然、どちらが重要と考えているかに応じて、彼らの食べ方も異なっていた。「好きなだけ食べるように」と言ってチョコレートを渡すと、運動が重要だと考えている人の方がたくさん食べたという。

運動することでエンドルフィンが放出され、代謝は上がるし、心臓や骨は強くなる。ストレス解消にもなって、よく眠れるようになり、メンタルヘルスも向上するなど、運動が人の健康にいいことは疑う余地もない。しかし、「食べ過ぎた分は運動すればいい」という考えは危険なようだ。

「運動がダイエットの補助になることは間違いないし、気分も爽快になるなど利点は多い。しかし、人々は運動することで消費できるカロリーを過大評価し過ぎだ」と共著者でミシガン大学助手Brent McFerran博士は語る。実際、食事制限をする方がダイエットに効果的であるという科学的根拠は山のように存在するのだそうだ。「3000カロリーのランチを食べてしまったら、その日のうちにその分を運動で消費するのは、誰にとってもほぼ不可能だ」

実のところ、McFerran博士のアドバイスはシンプルかつ時間もかからない。高カロリーの食べ物を避け、今使っている食器を一回り小さいものに変えて、取り分ける量を減らすこと。これほど、簡単なのに実行することが難しいアドバイスもなかなかない。

後で運動するから、甘い物を食べてもいいよね――なんて甘いことを言う友人がいたら、ぜひとも科学的根拠に基づいた、厳しい現実を教えてあげよう。

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