洗濯機の「カビくささ」、原因はカビではなかった事が判明

Text by

  • 4
123RF

123RF

梅雨に入ると、ジメジメした気候のせいで菌やカビが増えやすくなる。洗濯機の除菌やカビ対策が必要だ。

ライオンは、生活者の4割が「カビくさい」と感じている洗濯機のニオイのもとが、実際はカビではなかったとする研究結果を公開した。

世界初の発見!洗濯槽の中の秘密

同社のファブリックケア研究所および分析技術センターは、遺伝子解析技術を利用して、洗濯槽の中のバイオフィルムに「マイコバクテリウム属」の菌が存在することを、世界で初めて突き止めた。

ニオイの原因は、細菌がつくる硫黄化合物「マイコバクテリウム属」の中でも、病原性の低いタイプの菌である。河川や土壌など、自然界に多く存在する細菌の仲間だ。

同社では、家庭で2年から15年ほど使ってきた洗濯機14台を対象に、専門家による二オイの評価、ニオイ成分の解析などを行った。

ヌメリに集まった菌が原因だった

対象の洗濯機の中からは、カビの発生が認められないのにカビくさいニオイを発するものが確認された。

長らく使用してきた洗濯機の洗濯槽の裏には、菌やカビが集まった「バイオフィルム」(ヌメリ)が形成される。

実験では、対象洗濯機すべてのバイオフィルム内から、マイコバクテリウム属の菌が検出された。

カビよりも早い速度で増殖

この菌は、ヒトの嗅覚が「悪臭」「カビくさい」などと認識する臭気を発する。

ニオイ成分の分析結果は、野菜屑が腐ったニオイ、生ゴミ臭などに近いものだった。

マイコバクテリウム属の菌は、カビの増殖速度よりも早い動きでバイオフィルムを形成する。

そのため、洗濯槽はカビの有無にかかわらずカビくさくなってしまうということだ。

対応策は?

では、「洗濯槽にカビがなくてもカビくさくなる現象」を抑えるには、どうしたらよいのだろうか。

1.洗濯機のふたは開けておく

まずは、使用していない時、洗濯機のふたは開けておこう。

開放しておくことで洗濯槽内の湿度が下がり、バイオフィルムが発生しにくい環境を作れる。

2.洗濯槽クリーナーでお手入れ

洗濯槽クリーナーを使って定期的に清掃を行うとよい。2~3ヵ月に1度くらいのペースでお手入れしよう。

3.バイオフィルムの除去効果がある洗剤を使う

バイオフィルムの分解や除去効果がある衣料用洗剤を選ぼう。毎日の洗濯の中で、洗濯槽が臭うのを防ぐことができる。

4.ゴミや汚れは溜めこまない

くず取りネットのゴミや汚れが溜まっていないか、日頃からこまめに確認しよう。

蓄積されてからまとめて捨てるのではなく、目についたらすぐに処理するのが望ましい。

5.お風呂だけでなく脱衣所も換気を

ほとんどの家庭が、洗濯機の位置をバスルーム前の脱衣所にしている。

入浴後にお風呂から湿った空気が流れ込んでくると、洗濯機内の湿度が上昇する。これで、バイオフィルムの発生が起きやすい条件ができあがってしまう。

お風呂上がりには、風呂場だけでなく脱衣所の換気も十分に行い、その場の湿度を下げることが、洗濯機の悪臭を抑える方法となる。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking