【悲報】いくら両利きになる訓練をしても“脳機能の改善”は全く見込めないことが判明!

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子供のころ「頭の回転をよくしよう」、「勉強がもっとできるようになろう」と両利きになる訓練をしたことがある人がいるかもしれない。かくいう右利きの筆者も、左手でモノを扱うための訓練をしたことがあったが、そんな努力をしてきた人達には悲しい知らせが届いた。

神経学者であり心理学者でもあるCorballis教授は、「両利きになる訓練は昔からやられてきた事だけどね、両手が使えるようになれば頭が良くなるっていうのは迷信だよ。実は神経発達の妨げになるかもしれないんだ」と切り捨てる。

両利きの訓練は19世紀から20世紀にかけて最も盛んに行われており、英語の普及活動をしてきたJohn Jacksonも、「2つ脳」のスローガンを掲げ、社会をより良い場所にするため“両利き社会の会”たるものを立ち上げたくらいだ。

この両利き活動は20世紀半ばで絶えたようだが、理由は両手が上手に使えるようになったからといって何も利益を得ることが出来なかったからに他ならない。というのも、人はたいてい右利きで生まれ、利き手は乳児の頃から決まっている確固たる事実だからだ。時たま正真正銘の両利きの子供が生まれる事があるが、そんな子供は「読書障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)・口ごもり」などの発達障害を抱えている場合が多いのだという。他にも両利きの子供は右利きや左利きの子供達に比べ、数学や、記憶想起、論理的な分析が苦手だという報告がある。

両利きの訓練をすると、似たような問題が起こるかもしれない。2つの脳の領域と、各領域が司る能力は、簡単に交換できるものではないからだ。例えば左脳は言語に関するものの処理をしているし、反対に右脳は言葉では表せないものの情報を処理している。このような脳の非対象性は、より効率的に情報を処理すべく進化したものであり、利き手というのはその非対称性の現れなのだ。

利き手ではない方の手を、利き手と同様に巧みに扱えるようにする事は可能だ。コンサートピアニストは両手ですばらしい演奏をする。けれどそれは両脳が補足的に働いた結果であり、両脳が競い合ったゆえのたまものではないらしい。

どうやら2つの脳を競い合わせるより、協力させる方がより良い結果を生み出せるようだ。

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