運動前のストレッチはよくないと判明!

2013年04月05日 17時40分

2014年08月29日 11時12分

pixabay.com
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たいていの人達は、運動前の静止ストレッチは必要不可欠だと思ってはいないだろうか? しかしここ数年の実験では、運動前の静止ストレッチは意味が無いどころか有害な事が判明している。本番前のストレッチは、ジャンプ力が低下し、全速力で走るタイムが落ちてしまうのだとか。なお今回の研究ではストレッチによる怪我の頻度に違いは見られなかった。

論文の記述によると、ウエイトリフティングをする前に静止ストレッチをした場合、しなかった場合と比べて、筋力の低下と、それによる“ぶれ”が見られたらしい。クロアチアで行われた再実験でも同様の結果だ。運動前ストレッチをすると筋力が5.5%も低下し、特に90秒以上もストレッチを続けた場合にはそれが顕著に現れたのだという。その時、45秒以下のストレッチでは違いが見られなかった。長くやればそれだけダメージが大きいようだ。結果、ウエイトリフティングのような、力や強度を試される運動前のストレッチは、ただ時間を食うだけで全く必要のないものだと結論づけられてしまった。

別の研究グルーブは、バーベルを持ちながらのスクワットで実験したようだが、結果は上述と同様。面白いのは、被験者がストレッチをした後、同じように“ぶれ”を感じ、不安定になったとレポートされていることである。

ではどうしてストレッチが、力や強度のパフォーマンスの低下を招くのかーー考えられる理由としては、ストレッチは確かに筋肉や腱をほぐしてくれるが、それはもしかしたらのびてしまった“古着のゴム”のように、筋肉の伸縮率を低下させてしまうのではないか、というのが研究者の見解だ。

しかし、この結果を間違った方向に解釈しないで欲しい。今回の研究は強度パフォーマンスやパワーパフォーマンスを試されるものばかりで、持久力を試されるものではなかった。持久力を試されるサイクリングやマラソン、そして柔軟性が問われるダンスのような運動には静止ストレッチの効力があるのでは、との声もある。

運動不足が懸念されてる現代人ならば、ストレッチはとても体に良いエクササイズだが、スポーツなどをたしなむ運動好きは、大会前のストレッチは止めた方がいいかもしれない。もしあなたがアスリートならば、ウオーミングアップのストレッチは抜きにして、ジャンピングジャックや足を蹴り上げるのような軽めの運動にとどめたほうが良さそうだ。(ただし運動後のストレッチは忘れずに!)

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