左利きには天才が多い!?10%程度しか発生しないサウスポーの謎

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アナタが左利きなら、どうして人間社会には右利きが多いのか、どうしてモノが右利き専用なのか、疑問に思った事があるかもしれない。そう、人間社会には左利きが圧倒的に少ない。動物社会にはほぼ半々の割合で存在するというのに、人間社会ではわずか人口の10%という少なさだ。けれど数千年も前から、我々の先祖の中にも左利きは一定の割合で存在することが知られてきた。では、なぜ左利きは発生するのだろう、そして彼らはどんな事に秀でているのか? ブリティッシュコロンビア大学の心理学者Stanley Coren氏がそんな問いに答えた。

進化の視点からみると、左利きが産まれる理由は社会で抜きん出るためだ。例えばボクサーのサウスポーは、右利きとの対戦時に有利な事が多い。それは左利きの構えやパンチは、右利きにとって慣れないものだからだ。強い戦士はいつの時代も生き残れる確率が高く、数多くの女性と関係を持って子供を残せる可能性が高くなる。

では利き手は遺伝?それとも環境によるもの? 多くの一卵性双生児の利き手が真逆になることから、遺伝ではなく環境作用が色濃い、というのがセオリーだ。また、Coren氏は左利きの半数は胎児であった時に何らかの脳内ダメージがあったのではと推測する。研究では左利きの人には失読症、統合失調症、アレルギーや滄浪などの免疫系の疾患の発症率が、右利きと比べて高いのだという。左利きに男性が多い事から、子宮の中で男性ホルモンが影響しているのでは、という声もある。

さて、左利きがどんな事に秀でているかだが、彼らはビジュアル空間能力に優れており、建築やグラフィックデザインの分野で活躍することが多いらしい。チェスの世界にも多くの左利きがいるようだ。ただしサイエンスの分野では、思ったよりも左利きの割合が少ないのだとか。

天才には左利きが多いことでも知られている。ざっと有名な中でも、アルバート・アインシュタイン、ベンジャミン・フランクリン、アイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィンは歴史に名を残した偉大なサウスポーである。他にも過去7代の米大統領のうち、4人は左利きだったという事だ。

もしアナタが左利きならば、戦いにおいて抜きん出るのは少々時代遅れだ。けれど缶オープナーやハサミが使いづらいと嘆くまえに、ビジュアル空間能力を磨けば、ネット社会でぶっちぎりの才能をあらわすことが出来るかもしれないぞ。

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