去年のGoogleサイエンスフェアで首位を勝ち取った18歳の少女、人工知能に癌の診断方法を“教えこみ”、難易度の高い白血病診断ツールを開発!

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Youtube/Cogito DotOrg

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 先日20秒チャージの充電器を発明した少女のことをIRORIOでお伝えしたが、こちらの18歳少女もただ者ではない。米フロリダ州サラソータ出身のブリトニー・ウェンガーさんは、クラウドベースの人工神経ネットワークを用いて、遺伝子発現のプロファイルをし、悪性度の高い混合型白血病の診断をするシステムを開発した。2012年Googleサイエンスフェアにおいて、人工神経ネットワークを使った乳がん診断で堂々の首位を勝ち取った経験を生かし、さらなる飛躍を目指している所だ。

人工神経ネットワークとは、脳のニューロンを模倣したコンピューターの“人工知能”であり、ウェンガーさんによると「このシステムは人間の知識を超越するものまで検出し、学び取る事ができる」のだとか。簡単に言うと、医者が使用する白血病の診断方法を、コンピューターに“教え込んだ”のである。

彼女が着手した混合型白血病は予後が悪く、5年後生存率は40%ほど。「癌には種類によって別々の分子的“指紋”がある」と、ウェンガーさん。彼女は今までに4つの遺伝子発現を発見したといい、それらは混合型白血病特有の薬の開発に役立てられるのだという。彼女はパワフルな診断ツールだけではなく、新たな治療法すら見出しつつあるのだ。

彼女は5月17日、米アリゾナ州フェニックスで開催されたインテル国際学生科学技術フェアで、白血病診断による研究で表彰され、コンピューターサイエンス部門では$3000の賞金を獲得。他にもGo Daddyのデータアワード$1500、GoogleのCS Connectアワード$10000、IEEEコンピューター・ソサイエティから$500、そして2013年の3月に開催されたインテル主催のサイエンス・タレント・サーチでは、同じく人工神経ネットワークを使った乳がん診断の研究にて$20000を受け取っている。

コンピューターサイエンスにおいて才能あふれる天才少女は、将来小児腫瘍医になるべく米デューク大学に進学する予定だとか。この経験を生かして、癌の治療に関する研究にも携わって行きたいと述べている。若き女性サイエンティストがバリバリ活躍するのを、楽しみに見守りたい所だ。

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