【失われた古代文明】伝説から現実へ:1200年前に地中海に沈んだエジプト貿易都市ヘラクレイオンが発見される!

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Christoph Gerigk/Franck Goddio/Hilti Foundation

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歴史にひっそりと記載されながらも、忽然と姿を消した古代文明。人類が発生してからというもの様々な文明が栄えてきたが、天変地異の果てに失われてしまったものも多い。しかしそれらの幾つかは、近代の技術でその片鱗を明らかにしつつある。今回は1200年前に自然災害のため地中海へと沈没した、古代エジプトの貿易都市ヘラクレイオンについてのニュースをご紹介しよう。

古代エジプトの貿易都市ヘラクレイオンの記述は、ギリシャ文献に記載されていただけで実在したとの証拠が得られず、人々の記憶から忘れ去られ伝説となっていた。しかし2000年、水中考古学者であるフランク・ゴディオ氏の指揮により、地中海沿岸から6.5kmの砂泥の中に眠っていた謎の遺跡が発見される。そして13年をかけた水中発掘により、泥に埋もれた700以上もの錨のほか、金貨、アテネの重石、ギリシャ語で書かれた石碑などを次々と発見。ヘラクレイオンはエジブトと他国を繋ぐ重要な商業都市であった事が明らかになった。

写真掲載の許可を頂いたので、今回リリースされたヘラクレイオン発掘の様子をご覧いただきたい。

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 ▲ファラオ像が水底に沈んでいる様子。

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▲王妃。クレオパトラ1世か3世と見られている。

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 ▲ギリシャ語で関税の法律が書かれた石碑 (378-362 BC)

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▲ 金の欠片(600-200 BC)

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 ▲富と豊穣の神ハピ。ヘラクレイオンの神殿に飾られていたとみられている。

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 ▲青銅製のオイルランプ(200 BC)

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▲ファラオの頭の部分。全体像は約5m。

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 ▲左からファラオ(王)と王妃とハピ像。繋げられた岩は神殿の一部。

さて、どうしてこの都市は沈んでしまったかだが、一説によると地震が原因だったのではないかとされている。現在のエジブト、アレクサンドリアの近くで発見されたこの遺跡。驚くべきは、その保存状態の良さではないだろうか。「トロイのヘレンとパリスが共に訪れた」と、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが記したとされる、ヘラクレイオン。事実これは伝説などではなく、1200年もの間、海底の砂泥に眠っていたのだ。

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