やっぱりサッカーのヘディングは脳に悪い!外傷性脳損傷による認知力低下のおそれ:米研究

2013年06月13日 09時15分

2013年06月13日 09時15分

Flickr_Joshua Pearson
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これまでにも、サッカー選手と水泳選手の外傷性脳損傷における白質比較や、ヘディングは脳にダメージを与える恐れがある、などの記事をIRORIOで紹介してきた。今回の研究はもっと具体的だ。米学術誌Radiologyに掲載された論文によると、ヘディングをよくするサッカー選手の脳には、白質の微細構造に異常がみられたらしい。さらにヘディングをよくする選手は、そうではない選手と比べて認知力テストのスコアが低かったという。

米アルバート・アインシュタイン医科大学、神経放射線学者のマイケル・リプトン氏は、平均年齢31歳、28人の男性と9人の女性アマチュアサッカー選手を集め、年間にどれだけヘディングをするかを調査。その後、磁気共鳴映像法(MRI)を使って脳白質の微細構造を調べた。

研究者らは、MRIスキャンにより3つの脳の部位に白質の異常を確認。それらは注意、記憶、感覚のインプットと視覚空間処理を司る部分でもあるという。白質の異常の大部分は、予想に反して頭の後頭部分にみられたらしいが、これはヘディングの衝撃により脳が前後に揺すぶられ、後頭部の頭蓋骨内面にぶつかって損傷を受ける事で説明できるという。

また、ヘディングをよくこなす上位9人の選手たちの認知力テストの平均スコアは、下位9人と比べて低かったそう。研究者らは、分析結果により年間1800回以上のヘディングで記憶への影響が表れ始めると推測する。なお、このテストの結果は、これまでの脳震盪の有無には関連性がなかった。

さて、これらの研究結果により、すぐに「ヘディング禁止!」とはならないだろうが、とりあえずはチェルシーのペトル・チェフのようなヘッドギアでも装着した方がいいのだろうか…? (トップの画像は掲載の許可を得てあります)

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