地球とは真逆の火星の空。なぜ昼間の空は赤っぽく、夕焼けは神秘的な青なのか?

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JPL/NASA

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今までに様々な火星のニュースをお伝えしてきたが、この“赤い惑星”の昼間の空は赤っぽく、夕焼けは冴え渡るような青だということをご存知だろうか? 

いわずもがな地球の空は青い。その理由は、太陽光の中でも周波数の短い青っぽい色だけが大気中にある小さな粒子にぶつかり散乱するためで、それが至る所で起こって我々の目に届く。太陽がオレンジっぽく見えるのは、その影響を受けなかった黄色〜赤っぽい色が大気中の粒子をすりぬけ我々に届くためだ。そして朝焼けや夕焼け時には、太陽光は更に厚い大気を進まなくてはならず、更に多くの青色を散乱させる。そのため散乱されずに済んだ赤っぽい色だけが観測者に届き、夕日を赤く染めるという原理だ。

米アリゾナ大学の天文学者マーク・レモン氏によると、火星の大気は地球よりもずいぶん薄く、その大気の塵の1%を構成していると思われている粒子(酸化鉄磁鉄鉱)のサイズがやや大きめだ。この錆びた大きめの粒子が大気中に蔓延しているせいで、太陽光の中の周波数が長い赤っぽい光の方が散乱され、そのせいで昼間の空が黄色っぽい茶色に見えるのだそう。そして日没時になると、地球と同じように太陽光は昼間よりも厚い大気と塵の中を通らなくてはならない。そうなると赤いスペクトラムの光が更に散乱され、散乱されずに済んだ青っぽい光だけが、直接観測者に届くというわけだ。

これがリリースされたのは2010年の事なのだが、当時、地球のように日没は赤いと予想していた研究者たちを驚嘆させた動画だ。その神秘的な火星の青い夕暮れを、ぜひ観ていただきたい↓

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=4ZExs9KVj20[/youtube]

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