63光年先にある惑星は、地球のような瑠璃色だと判明!太陽系外惑星の色を“見た”のは今回が初

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NASA, ESA, M. Kornmesser

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錆びた火星は赤銅色、木星は茶系の縞模様、海王星は碧…太陽系にある惑星の色は望遠鏡や探査機により明らかになっているが、太陽系外の惑星の色が観測できたことはない。自ら輝く星とは違って惑星は光り輝けないのが主たる原因だが、しかし今回、ハッブル宇宙望遠鏡が63光年先の太陽系外惑星HD189733bの色を初めてとらえた! それは宇宙へと旅立ったボイジャー1が、遠方から地球を振り返った時のような、深い青の色をしているのだという。

瑠璃色の惑星HD 189733b(上記イラスト)ーー地球と同じような色に見えようが、その実態は木星のようなガス惑星だ。この惑星は主星のかなり近くを公転しており、気温は1000℃。さらには時速7000kmの嵐の中を、横殴りのガラスの雨が降り注ぐのだという。

今まで太陽系外惑星を発見するのに膨大な時間を費やしてきた天文学者たち。実は惑星の色を調べた事はなく、今回の研究が初めての試みだ。研究者らは惑星の真の色を知るため、もし近くにいたら我々の目にはどのように見えるかをアルベドという入射光/反射光の比率を使って計測した。

「HD 189733bが主星の後ろに隠れた時、青のスペクトルの減少を観測した。という事は、この惑星は青だという事になる」と、研究に携わるトム・エヴァン氏は述べる。主星のスペクトルは一定なのに対し、惑星が公転する事により変化する“色”は青。つまりこの惑星を構成する大気の成分により、主星の光のうちの青い光だけが惑星に反射されて我々に届くという事なのだ。

この惑星の瑠璃色は海の反映ではなく、ケイ酸塩の粒子によるものだと考えられている。それに加え、かすんだ荒れ狂う大気が、青色光を散乱させているのだそうだ。

NASA, ESA, and A. Feild (STScI/AURA)

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