月は心臓の外科手術に影響を与える?大動脈手術をするなら満月の日が良いとの調査結果

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flickr_Ghetu Daniel

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月といえば潮の満ち干き、女性の生理のサイクルなど、様々な現象に影響を及ぼすのはご存知の通り。しかしもしアナタが心臓外科医ならば、急性大動脈解離の手術には、月のサイクルが影響すると知っておいてもいいかもしれない。学術誌Interactive Cardio Vascular and Thoracic Surgeryで発表された論文によると、満月から半月へのサイクルに急性大動脈解離の手術を施された患者は死亡率が低く、満月に手術をした患者は退院が早いのだという。

この調査の主旨は、季節や月相が、患者の生存率や入院期間に関連するかを調べるというもの。以前、季節との関連性は調査されたことがあったが、月のサイクルの影響については今回が初めての試みだという。調査では、心臓病の患者は「①109人の急性大動脈解離手術」、「②101人の急性大動脈解離手術に加え、大動脈弁手術と冠状動脈バイパス手術の片方か両方」の、2つのグループに分けられ、月のサイクルと生存率・入院期間の関連性を調べた。

「急性大動脈解離手術後の死亡率は、満月から半月の月が欠けつつあるサイクルで低くなり、入院期間が最も短かったのは満月の時だ」と、研究に携わったFrank Sellke医師。複数の手術をしたグループ②よりも、急性大動脈解離手術だけのグループ①の方がこの関連性は強かった。また、満月の日に手術をした患者の入院期間は平均10日間で、他の月相14日間に比べて、4日も入院期間が短かった。

この結果を受け、Sellke医師は「手術の日取りに月相を取り入れるべきではない」と否定しながらも、「自然のリズムや環境の影響を知っておく方が、患者に最善のケアを与えることが出来る」とコメントしている。

この論文の統計の取り方には正直疑問が残るが、面白い調査ではないだろうか。Sellke医師も言う通り、こんな結果もあると、一つの情報として頭の片隅に留めておくのがいいのかもしれない。

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