電源がなくても相互に通信を行えるデバイス「Ambient Backscatter」が登場!スマートハウスなどの応用へ

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University of Washington

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テレビやWiFiなど、空気中にありふれている既存のシグナルを使用してコミュニケーションを行う、電池・電源いらずの新技術「アンビエント・バックスキャター(Ambient Backscatter)」が米ワシントン大学により発表された。この技術を応用すれば、スマートハウス、ウェアラブルコンピューター(wearable computer)、自立したセンサー・ネットワークなど、ローカライズされた相互通信の可能性が広がるのだという。

研究者らは既存のワイアレスシグナルを使用し、電源と通信媒体の両方に使えないかと模索してきた。アンビエント・バックスキャターは2つのデバイスで出来ており、送信側が巷にありふれている電波を反射し、受信側が受け取ることで電池いらずのコミュニケーションを可能にしている。要するにテレビ、携帯、電波のシグナルなどにタダ乗りしてエネルギーを吸収し、自らのシグナルとしてペアのデバイスに送信(反射)しなおす、ということらしい。

今のところ一番シグナルの強いテレビに周波数を合わせてあるらしいが、このデバイスのパワーレベルはとても低いもので、テレビから7.2インチ(約18cm)以上離れていれば電波妨害の心配もないとのこと。試作機をテストした所、テレビ塔から6.5マイル(10.4km)ほど離れた場所でも作動し、通信速度は上限1kbps、デバイスの間隔は最長2.5フィート(約76cm)だったそうだ。

アンビエント・バックスキャターはローカライズされた通信媒体に最適なものとなるだろう。電源がいらない事から、長期間メンテナンスなしでも作動する。全てがワイアレスになる日は近いのかもしれない。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=gX9cbxLSOkE[/youtube]

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