世界初?鹿を狩るイヌワシの姿がカメラに収められる!

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Linda Kerley, Zoological Society of London (ZSL)

Linda Kerley, Zoological Society of London (ZSL)

鹿を狩るのは大型の肉食動物だけだと思っていたのは筆者だけではないはず。このたびロシアの東部で絶滅危機にあるシベリアのアムールトラのためのカメラを設置した所、思わぬ光景が写っていたのだという。そう、一羽の鷲が若い鹿を襲っている場面がカメラに収められていたのだ。

研究者の一人であるリンダ・カーリー博士は、アムールトラの生態を調べるためのカメラのメモリーやバッテリーをチェックをするため、その設置場所に赴いた。「そこで鹿の死骸を見つけたの。でも大型肉食獣の足あともなくて、鹿がいきなり止まって死んだような感じがして、おかしいな、と」 そこで彼女はキャンプに戻り、カメラに写っている写真をチェックして、心底驚いたそうだ。なにせ、イヌワシが鹿を襲っていたのだから。

実はこのイヌワシという種、様々な動物を襲うことがあると、世界中で記録されているのだという。通常、ネズミやウサギが獲物になるらしいが、コヨーテや鹿も襲うことがあるといい、2004年にはヒグマの子を狙っていたと記録されているくらいなのだ。

「18年間も鹿の死因を調査してきたけれど、こんなことは初めてです」と、カーリー博士。今回、実際にイヌワシが大型動物を狩る様子がカメラに収められたことで、この動物の新たな一面が垣間見られたのではないだろうか。日本にもいる種みたいだが、日本でも大型の動物を襲うとしたら恐ろしいものだ。

なお、このケーススタディは、『Journal of Raptor Research』に掲載される予定だ。

 

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