人間だけじゃない!やはり動物界にもヒトのような性格がある:研究結果

Text by

  • 9
Shutterstock

Shutterstock

動物を飼ったことのある人からは「動物に性格?? そんなの当たり前!」という声が聞こえてきそうだが、しかし身近な犬猫に個々の性格の違いがあることはわかっても、単調な行動をすると思われがちな魚類にも個体の性格や自由意志のようなものが存在するのをご存知だろうか。このたび『American Naturalist』で発表された論文によると、ヒトの自由意志の象徴とされる「予測不可能」な行動が、動物界でも見られることが明らかになった。

「誰もが周りに一人は全くきまぐれな人物を知っているはずだ。ハッピーでフレンドリーで頼りになると思ったら、次の日は機嫌が悪くアンハッピーといった具合だ」と“予測不可能”な性質を説明するのは、オーストラリア・ビクトリア州のディーキン大学のピーター・ビロ教授。予測不可能な行動は、教養、歳、脳内化学物質の乱れによる不規則な行動を促す病気、などに関連していることがわかっているが、それはヒトの場合だけで、動物で研究されたことはなかった。

ビロ教授は、動物の“性格”を研究するにあたり、カダヤシと呼ばれるメダカのような魚に注目。雄の魚を132日間観察した所、何匹かの個体は平均的な活性レベルが違うだけではなく、平均的な行動の「きまぐれさ」にも違いがみられた。個体によっては活発なものもあり、動かないものもある。常に同じ活性レベルを保つ個体もあれば、そうではないのもいる。そしてこの活性度と「予測不可能な行動」には関連性が見つからなかった。つまり、種の行動における気まぐれさは、個体により変わるということだ。そして同じ個体のきまぐれさは、観察時間範囲内で一貫していた。

「予測不可能な行動というのは、行動の柔軟性を学習した表れではないか。それか捕食者や競争者に予測出来なくするためのものかもしれない。研究者によっては、この現象は“自由意志”を表すものとする主張もある。」

研究者らは、この「きまぐれ」のバリエーションがこの魚特有のものなのか、それとも他の種にもみられるものなのかを検証する予定。哺乳類や鳥類では納得できる個性だが、メダカのように小さな魚にもこのような性格がみられたのは、驚くべき結果ではないだろうか。

《関連記事》

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking