【犬のお尻に方位磁針】ワンコは南北の方角に沿って用を足しているとの調査結果

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Wikimedia commons

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もしあなたが犬の飼い主ならば、“大”をもよおしたワンコがぐるぐる回って位置確認をする姿を見かけたことがあるはずだ。どこか笑えるこの行為、「どうしてこんな行動を取るのだろう?」と疑問に思った方も多いと思うが、今回の研究ではワンコが用を足す際、大抵の場合南北の方角を向いて整列しているということが明らかになった。

調査を行ったのはチェコとドイツの研究チーム。37種類、70匹の犬の協力を経て、7,475回の犬の行動の詳細を2年ものあいだ記録した。それらの行動とは、“大”の用足し、“小”の用足し、ご飯を食べる様子、休んでいるときの様子などだ。

研究者らは、犬のもよおしの時間帯を地球の地磁気活動と照らし合わせ、驚くべき結果を導き出した。なんと地球の磁場が穏やかなとき、犬は南北の軸に沿って用を足す。そして東西の軸はなるべく避けていることが明らかになった。磁場が不安定な状態だと、この行動は見られなかったそうだ。

磁場の方向、強さ、場所を、生物が知覚するという「磁覚」は、バクテリア、軟体動物、昆虫、鶏や伝書鳩などが保有していると研究で裏付けられており、哺乳類の中では齧歯動物、コウモリ、キツネ、牛や鹿などに備わっているとされている。またこの研究が発表された『Frontiers in Zoology』では、太陽が出ている間、磁場は20%ほどしか安定していないそうで、これが実験の再現を難しくさせていると記されている。

しかし、なぜ犬が南北の磁場に沿って用を足したがるのかは未だに謎だ。特定の方角に沿っていたほうが「し心地が良い」のだろうか。もしあなたのワンコが位置を確定するまで、焦ったようにぐるぐる回っているならば、快適にビジネスが出来るよう、そっと温かく見守ってあげていただきたい。

Vlastimil Hart et al

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