【天才】15歳の少女が初期ステージにあるHIVウィルスの早期発見検査法を開発

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Simon Fraser University

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いつの世にも天才という称号をほしいままにする少年少女が現れるもの。IRORIOでは様々な天才少年少女をご紹介してきたが、今回のニコール・タシャさんも負けてはいない。カナダ・バンクーバーのヨークハウス高校に通うタシャは、15歳。HIVウィルスを瞬時にして検出できる検査法を開発した、若き科学者なのだ。

一滴の血液でHIVの早期発見が可能に

タシャは、サイモンフレーザー大学の準教授マーク・ブロックマンと大学院生グーセヴ・アンモーレの助力を経て、等温核酸増幅法によるHIVテストを開発。ピンプリック法の、指先を小さな針で刺すことによって得られる少量の血液をチップに通すだけで、HIVに感染して間もない初期ステージでも素早くウィルスを検出できる。

彼女の検査法があれば、医療施設のないアフリカの僻地でも、容易に診断が可能となる。

「ニコールのシンプルで素早く結果が出せる検査方法は、発展途上国でHIVの初期ステージにある大勢の患者たちの命を救うか、そうでなくとも延命するのに役立つはずだ」と、アンモーレは話す。

私生活を投げ打って研究に没頭

このプロジェクトは何時間もの科学研究と実験を要し、高校生であるタシャは勉強、スポーツ、課外活動と平行しながら研究を推し進めてきた。けれど「高校生の社会生活を犠牲にした甲斐があった」と、彼女は話す。「科学研究は決意や覚悟や長い時間を必要とするけれど、この分野への特別な思い入れがあるから、やりがいがある」

このHIVの検査方法は、妊娠検査のようにシンプルにできるということが評価され、バイオテクノロジーを競うバイオジーニアス・チャレンジ(BioGENEius Challenge)の、カナダ・ブリティッシュコロンビアの地域戦で見事トップを獲得。6月に米カリフォルニア州サンディエゴで開催されるバイオジーニアス・チャレンジ国際戦に向けて準備中だという。

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