ターメリック(ウコン)は脳神経幹細胞の再生を促進する!アルツハイマーの治療に光

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Wikimedia commons / Chenny

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インド人にはアルツハイマー患者が少ない、と聞いたことはないだろうか。彼らは様々なスパイスを日常的に摂取しているが、その中でもターメリックの成分は、脳神経幹細胞の増殖と分化を促進することがドイツの研究によりあきらかになった。

ターメリックに含まれる「アロマティック・ツルメロン」

今回の研究は、アロマティック・ツルメロンという成分が内在性神経幹細胞におよぼす影響を調べたものだ。内在性神経幹細胞は脳神経のニューロンに分化することで知られ、神経変性疾患などにおける脳機能の自己修復と回復にも重要な役割を担っている。

アロマティック・ツルメロンは新生ニューロンの増殖と分化を促す

実験では、アロマティック・ツルメロンがラットの内在性神経幹細胞の増殖と分化にどう影響するかを、試験管内と生体内の両方で観察。試験管内では72時間後、ラットの内在性神経幹細胞は80%も増殖しており、細胞死には影響がなかった。また、細胞の分化も、コントロールと比べて多くみられたという。

また生体内実験で、大人のラットにアロマティック・ツルメロンを注入したところ、脳室下帯(subventricular zone)という領域が広くなり、海馬は拡大した。脳室下帯と海馬は、両方とも大人の哺乳類の新生ニューロンが作られる領域で知られている。

再生医療へ

ターメリックの成分であるアロマティック・ツルメロンについてはあまり研究が進んでいないそうだが、今回の研究でこれが再生医療薬に一歩近づいた形となった。研究結果は「Stem Cell Research & Therapy」で発表。研究者らは、アルツハイマーや脳卒中などの治療にも役立てたいとしている。

余談だが、ターメリックには黄色色素クルクミンと呼ばれる成分が有名で、これにも強力な抗炎症作用があり癌細胞を撃退することもわかっている。健康に長生きするため、カレーは積極的にとりいれたいものだ。

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