豪雨の増加原因が地球温暖化であることを示す、初めての研究結果が発表される

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異常な豪雨が最近増えているのは、誰でも感じているだろう。その原因が、地球温暖化ではないかという憶測も、あちこちから出ている。これまで気象学者は、地球温暖化と暴風雨の増加を結びつける科学的根拠はない、と考えてきたが、9月23日に、その結びつきを示す新しい研究結果が報告された。

米国科学アカデミーの機関誌である「Proceedings of the National Academy of Sciences」に発表されたその研究は、複数の気象シミュレーションモデルを組み合わせて、地球温暖化が大気にどのような影響を与えているかを解明したもの。暴風雨を伴う低気圧の発生には、大気の不安定さ(正確には、専門用語で言う対流有効位置エネルギー)と乱気流(専門用語で言うウィンドシア)の2つが揃うことが必要だが、地球温暖化は乱気流を抑えるので条件は揃わないと考えられてきた。ところが今回のシミュレーションで、「地球温暖化は対流有効位置エネルギーを増加させ、さらに、暴風雨に十分なウインドシアを起こすことが分かった」と、研究を行った米国スタンフォード大学のNoah Diffenbaughは言う。

科学的な進歩という点では喜ぶべきことだが、現実問題としてはあまりうれしいことではない。この研究結果を知ったアメリカ大気研究センターの科学者のひとりは、「将来が心配だね。大嵐や竜巻がもっと起こりやすい環境になっていくということだからね」と言う。

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