減量、減量と世間は言うが、これまでに肥満が減った国は1つもない

Text by

  • 1
shutterstock

shutterstock

肥満が健康によくないことは、もはや世界的な常識となっている。

まず、国連の「世界保健機関(WHO)がそれを認め、「肥満撲滅」に乗り出している。

身近なところで言えば、健康診断では医者は太り過ぎをチェックするし、健康やフィットネス関連の雑誌を開けば、肥満の弊害を取り上げた記事が満載だ。

これほど「肥満はよくない」と言われ、減量が美徳のように言われている昨今だが、肥満は減っているのか?

1つの冷たい事実が明らかになった。世界のどの国を見ても肥満の人の数は減っていない。このことが最近の調査で分かったのだ。

世界188カ国の肥満度を調査

調査を行なったのは、世界的な保健事情の調査で有名な米国ワシントン大学保健指標研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation)。同研究所は、過去に発表された1769の調査、レポート、論文などを徹底的に調べあげ、その中に取り上げられている膨大な医療データを基に、世界各国の肥満(BMI25以上)人口を算出した。

その国の数は、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの主要国からキリバス、赤道ギニア、トンガといったマイナーな国まで合計188カ国。

現在地球上にある国の数は約195カ国なので、ほぼ世界の国がカバーされていることになる。そして出た結果は、「過去33年間、肥満人口を減らすのに成功した国は1つもない。肥満は世界的に増え続けている」。

「言うは易し行うは難し」ということわざがあるが、減量はその最たるもの。そのことが世界的に証明されたようだ。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking