これは珍しい。ひっくり返った氷山の底を写した写真

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昨年12月、南極に撮影旅行に行った米国の映像作家アレックス・コーネル氏は、ひっくり返った状態の氷山を目撃し、撮影した。非常に稀なこの写真が、今年になって、海外のマスメディアに取り上げられている。

氷山の底は鮮やかなブルー

写真を見ると、氷山の底はブルーであることが分かる。明るいブルーから黒に近いブルーまで、濃淡様々に入り交じったブルーは神秘的だ。また、表面がまるで磨かれたように滑らかなことにも驚かされる。

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「地球のものとは思えない、宇宙から来たもののように見えた」と、撮影したコーネル氏は述べている。

気泡をまったく含まない氷はブルーになる

この写真を見た南極気候生態学共同研究センターの研究者は、ブルーという色について、オーストラリアの新聞シドニー・モーニングヘラルドの中で次のように説明している。

「氷山は白い色をしているのが普通だが、それは氷の中に気泡が入っているせい。この氷山(の底)がブルーなのは、気泡がまったく入っていないことを示している。そうなった理由はおそらく、上に厚く積もった雪の重さ(圧力)だろう」

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氷山がひっくり返るのは、科学的に当然のこと

水面上に見える氷山は全体の1割。残り9割は水面下にある。

「水の中にある部分は少しずつ融けて形が変わる。すると、氷山全体のバランスが悪くなり、やがてひっくり返るもの。それは分かっているが、いつひっくり返るのかは誰にも予測できない」と前出の研究者は言う。ひっくり返る時に、津波のような現象が起きることもあるそうだ。

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