オーストラリア政府が、686頭のコアラを秘密裏に屠殺処分

2015年03月04日 16時12分

2015年03月04日 16時13分

flickr/Theen Moy
flickr/Theen Moy

オーストラリア・ビクトリア州政府は、これまで外部に公表することなく686頭のコアラを屠殺処分していた。このことが、州政府環境省の発表によって明らかになった

2013年から2014年にかけて、ケープオトウェイ地域で

686頭のコアラは、メルボルンの南西にあるケープオトウェイ地域に生息していたもの。屠殺は2013年から2014年にかけて3回行なわれた。

「屠殺(=家畜等の動物を殺すこと)」と書くと残酷なイメージがあるかもしれないが、実際はそうではなかったようだ。政府の発表によれば、コアラは薬物注射によって安楽死させたとのこと。

コアラが増え過ぎたため

州政府がこのようなことを行なった理由は、「コアラの数が増え過ぎたため」とのこと。数が増えると食糧が不足し、多くのコアラが死ぬことになる。

そこで州政府は獣医を同地域に派遣し、「飢えて死にかけているコアラ」と「健康なコアラ」を選別し、「飢えて死にかけているコアラ」を注射で安楽死させた。

秘密にしておく理由があったのか

動物愛護団体はこの屠殺を残酷であるとし、怒りの声を上げている。また、それが秘密裏に行なわれたことにも疑問を投げかけている。

オーストラリアコアラ基金の代表者は、海外ニュースメディアの取材に次のように語った。

「コアラが殺されているという噂は聞いていましたが、証拠はまったくありませんでした。オーストラリア政府はこれまでずっと『オーストラリアで(コアラの)間引きはない』と言い続けてきました。

オーストラリアの観光収入にも貢献してきたコアラを、こんなふうに殺すとは、まったく残虐なことです。もし(政府に)やましいところがないのなら、どうして秘密にしておく必要があったのでしょうか」

政府がそれを秘密にしておいた理由は、動物愛護団体や地域住民からの反対運動を避けるためだろうと考えられている。

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