【これはスゴイ】暗闇でも目が見えるようになる点眼薬が開発される

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Science for the Masses

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米国カリフォルニア州で活動するバイオハッカー集団が、暗闇でも目が見えるようになる点眼薬を開発。人体実験でその効力を証明した。

バイオハッカー集団とは、研究機関や企業などに所属しないでバイオテクノロジー分野の研究を進める研究家の集まり。コンピュータのハッカーになぞらえてバイオハッカーと呼ばれているが、彼らの活動は必ずしも違法というわけではない。

光感受性物質を点眼薬に

暗闇でも見えるようになる点眼薬を開発したのは、「Science for the Masses」と自称する米国カリフォルニア州のバイオハッカー集団。

彼らは、クロロフィルの一種であるクロリンe6を点眼することで、暗闇での視力を飛躍的に高めることに成功した。クロロフィルは植物の葉緑体に含まれる光感受性物質のひとつだ。

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研究者自身が実験台となって証明

「Science for the Masses」がサイト上で発表したところによると、実験は次のように行なわれた。

まず、研究者の一人(ジェフリー・ティベッツ氏)が、被験者である同僚(ガブリエル・リチーナ氏)に、クロリンe6を主成分とする薬50マイクロリットル(0.05ml)を点眼。その後1時間程待つと効力が出はじめたという。

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被験者のリチーナ氏はそのまま実験室から夜の闇に出て、効果を確かめた。すると、暗闇(夜の森の中)で50m先にいる人の姿を100%見つけ出すことができたとのことだ。(この時、普通の視力の人も同様に闇の中の人影を探したが、発見できる率は3分の1だった)

また、暗闇でカードに描かれた様々な図形を見分けるテストも行なったが、これも高い正答率を得たとか。

薬の効果は翌朝まで続いたとのことだ。

大企業が着手しない研究をすることに意義がある

バイオハッカー集団「Science for the Masses」の活動方針について、海外ニュースメディアから質問を受けたティベッツ氏は次のように答えている。

「大企業が着手しないような研究開発を推し進めるのが、我々の存在意義だと思う。もちろんそこにはルールがあり、マッドサイエンティストのような狂った研究をするわけではない。しかし、科学というのは自由なものだ。一部の大企業の研究者だけが独占できるものではない」

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