ローマ法王がSNSの「いいね」に苦言「人の繋がりが消費されている」

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YouTube/Associated Press

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訪米中のローマ法王フランシスコ1世。自らツイッターのアカウントを持ち、現在そのフォロワーは740万人を超える。そんな法王だが、どうやらSNSについての意見は否定的なようだ。

米国ペンシルベニア州で行なわれたスピーチの中で、法王はSNSについて次のように言及した。

人の繋がりが消費されている現代

「人の繋がりという点では、現代のカルチャーは人間を孤立させているように思う。現代では、最新トレンドを追いかけることが最も大事なことになってしまっているのではないだろうか。それは宗教の世界でさえ言えることだ」

「消費主義というものが重要になっている今、人々は人間関係を消費し、宗教を消費し、自分の周囲のあらゆるものを消費している……そこにどういうマイナス面があるか、どういう結果をもたらすかということを無視して」

「しかし、消費することで誰かとの繋がりは作れない。消費は人間同士の繋がりとはほとんど関係ない」

多くの人が「いいね」の数に夢中になっている

「現代の人々の繋がりは、単に、自分のニーズを満たして満足するための手段になってしまった。顔や性格や過去をよく知った近所の仲間というものは、もう重要でなくなっている」

「私は敢えてこう言いたい。今多くの人の生活にあるのは、根源的な淋しさだと。皆がトレンドを追いかけ、様々なソーシャルメディアネットワークで『いいね』の数にこだわり、フォロワーを増やすことに夢中になっている。人は現代社会が与えてくれるものの中に捕らわれ、逃げられなくなっている」

「皆、淋しさを感じながらも、周囲と深く関わることを恐れ、それでも誰かに自分の存在を認めて欲しくて、際限のない努力をしている」

このスピーチは法王の訪米日程の6日目、フィラデルフィアでの100万人規模のミサの前に、ワインウッドという小さな村で行なわれた。

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