各国の温室効果ガス規制もむなしく過去最高値を記録

2015年11月10日 19時00分

2015年11月10日 19時00分

flickr/Beth Scupham
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世界主要国で温室効果ガス削減の努力が続けられているが、効果はあまり現れていないようだ。

大気中の温室効果ガスの量が昨年2014年に過去最高であったことが、国連の専門機関である世界気象機関(WMO)の発表でわかった。

CO2の増加が止らず

発表されたグラフによれば、主要な温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)の量は1984年以来毎年、最高記録を更新。昨年2014年の平均は397.7ppmだが、年の始めには北半球で400ppmの大台に乗った。2015年に入ってからは地球全体で400ppmを超えている。

また、亜酸化窒素とメタンガスも継続的に増加しており、増加の速度は速まっていることがわかる。

World Meteorological Organaization

World Meteorological Organaization

世界気象機関の気象学者たちは「現在、大気中に集積している二酸化炭素、亜酸化窒素、メタンガスの量は、過去80万年を通して最高と言える」と発表した。

人類が経験したことのない領域に向かっている

今回の調査結果を受けて、世界気象機関の事務総長ミシェル・ジャロー氏は次のような警告を発した。

「それ(温室効果ガスが増え続けていること)は、地球温暖化の進行や、酷暑や大雨といった異常気象、氷河の消失、海面上昇、海水の酸化などを意味する。これらはすべて、現在進行形で起こっていることだ。そして我々は、かつて人類が経験したことのない領域に、恐ろしいスピードで向かっていると言える」

現在、米国や中国をはじめとした世界150カ国が2010年に掲げたそれぞれの目標に向けて、温室効果ガスの排出規制を行なっている。

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