【パリ同時テロ】レストランで看護師が救護した男は自爆テロ犯だった

2015年11月21日 17時08分

2015年11月21日 17時08分

flickr/Garry Knight
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パリ同時テロ事件の現場の1つ、レストラン「ル・コントワール・ボルテール」に客として居合わせた男性看護師が、自爆テロ犯の救護活動を行なっていた。

彼は海外ニュースメディアの取材に応じ、その時の様子を詳細に語った。

突然煙と炎に包まれ

そのレストランの常連だった看護師のダヴィッドさん(46才)は、友人と夕食をとっていた。爆発は、ちょうどウェイトレスが料理の皿を持って来た持って来た時に起こった。

「大きな炎が上がり、煙があたりに広がった」とダヴィッドさんは言う。「最初はヒーター(が爆発した)と思い、ガスを止めろ、と叫んだんだ。お客はパニックを起こして、一斉に外に向かった」

救護しようとした男の体に電線が

ダヴィッドさんは外のテラス席に逃げた後、負傷者をみて回った。まず1人の女性を、次に若者を手当した。2人とも出血していたが、意識ははっきりしていた。散らばったテーブルや椅子の間に倒れていた3人目の男は、見たところ大きな傷はないようだったが、意識がなかった。

ダヴィッドさんはCPR(心肺蘇生法)を施すために、その男のTシャツを破り、胸を露にする。そしてそこに見たものは……

「何本もの電線があったよ。白いのや黒いのや赤やオレンジや……赤い線の端には何かの装置が付いていた。それを見た時、こいつが自爆テロ犯だとわかった」

「男の脇腹には30cmくらいの大きくえぐられた傷があったよ」

テロ犯の一人ブラヒム・アブデスラム

ダヴィッドさんが蘇生させようとしたこの男は、後に報道された自爆テロ犯ブラヒム・アブデスラムだった。

ロイター通信社が公開したビデオに、ダヴィッドさんがこの男にCPRを施す様子が映っている。

ブラヒムは蘇生せずその場で死亡した。後の警察の調べで、爆弾は完全に爆発していなかったことが分かった。

「見た目はまったく普通の人だった。他の客と同じだったよ」とダヴィッドさんは言う。

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