14カ月を生き抜いた漂流者が食人の罪で訴えられる

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flickr/Beverley Goodwin

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438日間海を漂流し、昨年無事に救助されたエルサルバドルの漁師が、同船していた助手の遺族から訴えられた。容疑は食人の罪だ。

生きるために助手を食べた?

エゼキエル・コルドバさん(死亡時22才)の家族は、生還した漁師ホセ・サルバドール・アルバレンガさん(37才)が漂流中にコルドバさんを食べたとして、100万ドルの賠償を求める訴えをおこした。

ちなみに、アルバレンガさんが漂流していた438日という期間は世界最長記録。

訴えられたアルバレンガさんは食人の容疑を否認している。

1日25ドルで雇われた助手

2012年の11月、アルバレンガさんはコルドバさんを助手として2日50ドルで雇い、2人は小型漁船に乗ってメキシコの港を出発した。

2日で戻る予定だった漁船はその後大嵐に会って消息を断ち、1年以上経ってから、6,700km離れたマーシャル諸島のサンゴ礁でアルバレンガさん1人が発見された。

生魚を食べて生き延びたと証言

アルバレンガさんは「生魚を食べ、ウミガメの血や自分の尿を飲んで生き延びた」と、救助された当時に証言している。

また、彼の体験記は『438 Days: An Extraordinary True Story of Survival at Sea』というタイトルで出版されており、その中でも彼は「空腹に耐えられない時は自分の爪まで食べた。だが、助手のコルドバはそういったものまでは食べられなかったようだ」と書いている。

数ヶ月でコルドバさんは餓死

アルバレンガさんによれば、コルドバさんは遭難してから数ヶ月で餓死した。その際にコルドバさんはこんな遺言を残したとのこと。

「自分の死体を食べるのはやめてくれ。自分の母親を探し出して、何が起ったかを話してほしい」

死体は海に捨てた?

アルバレンガさんは食人を否定し続けているが、コルドバさんの母親は「彼は自分自身が生き残るために息子を食べた」と主張している。

海外ニュースメディアによれば、漂流体験記には次のような記述があるらしい。

「ボートの床板の上でコルドバは全身を痙攣させ、目を見開いたまま死んだ。私は6日間死体に喋りかけた。たった一人の相方を失った淋しさに耐えられなかった。それから私は正気を取り戻し、彼の身体を洗って弔い、海に沈めた。彼が沈むのを見ながら、私は気を失った」

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