妊婦以外も注意?ジカ熱が急性運動麻痺を引き起こすケースも

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flickr/naturegirl 78

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胎児に悪影響を与えると言われているジカ熱だが、それ以外にも害がありそうなことが分かってきた。

世界的な医学雑誌「ザ・ランセット」に2月29日付で発表されたレポートによれば、ジカ熱とギラン・バレー症候群には密接な関連があるとのこと。

ギラン・バレー症候群とは急性神経炎の一種で、筋肉を動かす運動神経が麻痺し、手足に力が入らなくなる病気。回復はするが、長期に渡るリハビリが必要となる。

タヒチでの過去例を検証

現在、南米を中心に拡大しているジカ熱だが、それ以前はミクロネシア、ポリネシア、タヒチといった熱帯の島々で流行していた。

レポートを発表した研究者たちは、その中のひとつであるタヒチを訪れ、過去にギラン・バレー症候群と診断された成人42人の血液検査を行なった。(タヒチでは2013〜2014年にかけてギラン・バレー症候群が大流行した)

全員がジカ熱感染者だった

その結果42人全員が、過去、ジカ熱にも感染していたことが分かった。

また比較対象として、ギラン・バレー症候群にかかったことのない98人の血液検査をしたが、このうちジカ熱の感染歴があった(抗体が見つかった)のは約半数だった。

これは、ジカ熱にかかったからといって必ずギラン・バレー症候群を発症するわけではないことを示しているが、同時に、両者の強い関連をも示すものだ。

発表されたレポートは次のように結ばれている。

「この調査結果は、ジカ熱がギラン・バレー症候群を引き起こすことを示した初めての証拠である(This is the first study providing evidence for Zika virus infection causing Guillain-Barré syndrome.)」

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