「自分も人の親だから」危険な深夜の街で若い娘を助けたホームレスが感動的

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facebook/Nicole Sedgebeer

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イギリスの地方都市に住むニコル・セッジビアさん(21才/写真左)はその時、終電車を逃がした深夜のロンドンで途方に暮れていた。

深夜、ユーストンの街に一人きり

3月5日の深夜、ニコルさんは帰宅途中のユーストン駅(ロンドン中心部の主要駅のひとつ)で終電車に乗り遅れてしまった。

次の朝4時まで電車はない。しかも駅構内から追い出されてしまった彼女は、ホームのベンチで夜を明かすこともできなかった。

彼女はミルトン・キーンズという地方都市(ベッドタウン)に住んでいる。この日は、ロンドンでの飲み会に参加した帰りで、軽く酔っ払っていたうえに、ロンドンのストリートを知らず、泊まれる場所も知らない。21才の女性にとって、危険といえる状況だった。

ホームレス男性の救い

途方に暮れていた彼女を救ったのは、ホームレスの男性だった。

マーク(写真右)というその男性は、駅に近い24時間営業のカフェに彼女を案内し、彼女のために席を確保し、コーヒーを注文した。

「この時私(ニコルさん)は、彼に対して典型的なイヤな女の対応をした」と彼女はfacebookで告白している。

少しの間彼女とお喋りしたマークは、「明日朝5時に迎えに来て、駅まで道案内するよ」と彼女に告げ、寝袋のある場所に寝に帰ったという。

その時彼女は、ホームレスの約束などまったく信じていなかった。

翌朝5時に現れなかったが

翌朝5時に、彼は現れなかった。「やっぱり」と思ってニコルさんがカフェを出ると、彼が息せき切って走って来たという。

実はこの時、ホームレスの彼は時間に遅れそうになったため、なけなしの金をはたいてバスに乗って来たことが後でわかる。

偏見を拭い去るために

この体験に感動したニコルさんは、多くの人が持っているホームレスへの偏見を拭い去るために、facebookにこの話をアップした。

「お金をめぐんで欲しいと言って寄って来たら目を合わせることさえ避けていたはずのこの男性。彼が、私の目を開かせてくれた。マーク、あなたはとても素晴らしい人です」と彼女は書いている。

「私も人の親だから」

マークさんは、見知らぬ女性に、なぜここまで純粋に親切にしたのか?

ニコルさんがそれを尋ねたところ、「自分も人の親だから、誰かの娘がちゃんと家に帰り着けるようにするのは当然だ」という答えが返って来たという。

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