「腹を空かせた息子のためだった」貧しい万引き犯、スーパーの店長のはからいで雇われることに

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flickr/Jamie H Gibson

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これはマレーシアのTESCOで起きた出来事。

同店で食料品を万引きした31才の男が警備員に捕まったが、その男のあまりの窮状を聞いた店長は、男を警察に渡す代わりに雇い入れることにした。

空腹の家族のために

万引き犯の男には幼い子供が3人いて、妻は出産時のトラブルで昏睡状態にあり、子供の面倒をみるために男は建設作業員の仕事を辞めたばかりだったという。

その日、男は病院に妻の見舞いに行き、その後、2才の息子を連れて居候させてもらっている親戚の家に歩いて帰る途中だった。

「1時間以上歩き、目に入ったTESCOに子供と2人で入り、洋梨とりんごと、ドリンクのボトルをいくつか取った」と男は言った。

窮状に心を動かされ

彼は店を出る前に警備員に捕まったが、店長はその万引き犯を警察には渡さず、店で雇い入れることにしたという。

「彼の窮状に私たちは心を動かされた。彼が住んでいる家に行ってみたが、何もないがらんとした貧しい家だった」とRadzuan Ma’asan店長は言う。

「彼は普通の窃盗犯とは違う。私たちが追求すると、彼はすぐさま罪を認め、『腹を空かせた息子のためにフルーツとドリンクを盗んだ』と言った」

あまりに素直だった犯人

店長はさらに続けて言う。「これまで私は23年間小売業界で働いてきたが、たいていの万引き犯はアレコレ理由をつけて逃げようとするもの。こんなに素直に罪を認めた犯人は見たことがない」

「それに、彼は3人の子供の面倒を見なければいけないので働けないとも聞いた。彼の万引きは純粋に貧困が理由。だから警察に通報しなかった」

雇われた男の職種はまだ決まっていないが、「彼の7才の息子が学校に通えるだけの給料は保証したい」と店長は言う。

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