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厚紙で道具をつくる「オウム」の頭の良さに驚愕!

University Of Oxford

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道具を作るのは人間だけだとよく言われるが、オウムにもその能力があることが、英国オックスフォード大学とウィーン獣医大学の共同研究によって分かった。

棒で餌を取らせる実験

両大学の研究者たちは、飼育したオウム(シロビタイムジオウム)に、棒を使って餌を取らせる実験を行なった。餌のカシューナッツを台に置き、その周囲を透明なプラスチックの箱で囲い、開いた窓からオウムが棒を突っ込んでナッツを落とすと、下から転がり出て食べられるようになるという実験だ。

シロビタイムジオウムは小枝を集めて巣を作る習性があるので、短い棒の扱いには慣れている。

ただ、この時、道具としてオウムに与えられるのはただの棒ではない。棒を作る素材となる木片や枝や厚紙だ。オウムはそこから独力で棒を作らなければいけない。

こんな実験の結果を録画したのが下の動画だ。

意図を持って道具を作っている

オウムは、最初の木の板を嘴で器用に割いて、それで棒をつくり、ナッツを突つき落とす。2番目の小枝も、葉を取り去って難なく棒として使う。

そして3番目、オウムは厚紙は細長く切り取り、それを棒の代わりにしている。

「我々研究者にとって、この厚紙がもっとも興味深いですね」と研究グループのリーダであるアウエルスペルク教授は言う。「頭の中であらかじめ道具の完成形を想定していないとできないことです」

木の板は嘴で適当に裂けば棒状になるし、小枝は枝分かれした部分や葉を取っていけば自然と棒状になるが、厚紙はそうはいかない。

「オウムは、紙の縁と平行な線を想定して、嘴でパンチ穴を一列に開けています。そして、餌を取るのに必要な約6cmになったらそこで止め、切り取っている」

YouTube/University of Oxford

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道具を作るのは人間だけではない

動物は身近にある物を道具として使うことはあっても、道具そのものを作ることはしない……とかつては言われていた。だが最近では、チンパンジーやカラス、ハゲワシの中に道具づくりの行動が見られるという報告がある。今回の実験で、オウムもその一員に加わったことになるだろう。

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