携帯電話の多用による発癌のリスクを初めて指摘:イスラエル大学調査

Text by

  • 20
flickr_gailjadehamilton

flickr_gailjadehamilton

予てより携帯電話の健康被害が懸念されてきたが、国際がん研究機関(IARC)はこの度携帯電話を「発癌性が疑われるものカテゴリー2b」に加えることを決めた。これまで携帯電話の発癌性を証拠付ける論文はなかったが、イスラエルのテルアビブ大学が唾液の検査で、携帯電話のヘビーユーザーには癌を招く危険因子があることを突き止めたためである。

同大学のYaniv Hamzany医師は携帯電話を使用する際、唾液腺の近くに固定するため、もし携帯電話が癌を誘発するとしたら、唾液がその因果関係の有無を教えてくれるのではないか?!との仮説を立て調査を行った。携帯電話を頻繁に使用している人と、携帯を使っていない人の唾液を検査、比較したところ、ヘビーユーザーの唾液は酸化的ストレスのレベルが高く、細胞が有害な過酸化物または遊離基にさらされている状態であることがわかった。

『Antioxidants and Redox Signaling.』誌に掲載されている同論文では、20人の携帯ヘビーユーザーを対象としているが、彼らはひと月の間に最低8時間以上携帯電話で通話している人たち。中には月30時間~40時間というツワモノもいる。「長時間携帯電話をあてている組織や分泌腺が酸化しているということは、後々細胞変異や、遺伝子の突然変異を招き腫瘍となる危険性がある」と同医師は懸念を強めている。

Posted: |Updated:

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking