恋人同士が周囲の騒音を気にせず2人の世界に浸れるのはラブホルモンのおかげ:米大学研究

2013年08月06日 15時00分

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shutterstock
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ラブラブな恋人同士が周囲のことなんか全然気にせず、2人の世界にどっぷり浸っているのをよく見かける。周りがどんなに騒がしくても2人の世界に影響しないのは、ラブホルモンの異名を持つオキシトシンの力によることが最新の研究で判明した。

オキシトシンが分泌されると、周囲の人々の声や騒音が聞こえなくなり、目の前にいる相手にだけ意識を集中させることが可能になるという。この事実を発見したのは、米ニューヨーク大神経科学総合研究所Richard W. Tsien博士らのグループで、30年前にジュネーブで行われた調査結果をもとに研究は進められた。

30年前オキシトシンは脳内の海馬という場所で分泌されることが判明し、抑制介在ニューロンといわれる神経細胞を刺激しながら分泌していることがわかった。抑制介在ニューロンはγアミノ酪酸という物質を生み出すのだが、これは脳の働きを鈍化させる作用があることから、オキシトシンが分泌されると脳の働きを鈍くするのではいかと考えられてきた。

今回この理論に基づきラットを使った実験を行った結果、オキシトシンは実際抑制介在ニューロンを活性化させ、γアミノ酪酸の分泌は鈍くなることがわかった。この相互作用により、愛する恋人同士は周囲の騒音はバックミュージックよろしく聞き流し、相手に意識を集中させるという神業をやってのけるという。尚、同論文はネイチャー誌に発表されたものである。

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