あなたは大丈夫?!“ブツブツの集合体”への恐怖は人間の生存本能によるものと判明:英大学研究

2013年09月04日 13時00分

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flickr_coniferconifer
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ハチの巣やハス(上記写真)、ケシの実などのツブツブやブツブツ穴のあいた集合体がとにかく怖くて仕方がない!という人が結構いるという。確かに見ていて気持ちの良いものではないが、筆者自身は大丈夫な方だと思う。一方ブツブツと無数に開いた穴や、ツブツブの集合体にえも言われぬ恐怖を感じる症状を“trypophobia(トライポフォビア)”という。

米国での話だが、トライポフォビアは米国精神医学会発行の『精神疾患の分類と診断の手引』で正式に認定された症状ではないが、過去の調査では被験者の16%がトライポフォビアを疑わせる反応をみせ、聞いたことないけどよくある恐怖症といわれている。この度、英エセックス大学のGeoff Cole氏とArnold Wilkins氏は、結構メジャーだけど知名度の低いこの恐怖症の調査に乗り出した。結論から言うと、無数に開いた穴を極度に怖がるのは生存本能のなせる技と判明。それらに対する恐怖は、多くの有毒生物と共通した視覚特性が引き起こしているという。

同氏らがトライポフォビアの対象、非対象となる様々な穴の画像76パターンを照合した結果、恐怖を引き起こすブツブツにはある特徴があり、画像を空間周波数に置き換えると非対象の穴の画像に比べ、ミッドレンジの空間周波数が高コントラストであることがわかった。続いてヒョウモンダコやオブトサソリ、キング・コブラをはじめとする毒蛇や毒グモなどの有毒生物を分析した結果、これらの生物も同じくミッドレンジの空間周波数が比較的高コントラストだったそうだ。

つまり特定のブツブツの集合体が怖くて仕方ないというのは、人類が生きるために避けなくてはならない有毒な生物の視覚特性と似ているためというわけ。まさに生きるための生存本能によるものだ。そのため自覚の有無にかかわらず、人は誰でも無数のブツブツに多少の嫌悪感を抱くはずだと、『Psychological Science. 』掲載の論文では結論付けられている。

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