“塩をまく”など不幸を遠ざけるおまじないは効果ありとの調査結果

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災いを振り払いたいとき、また「悪いことが起こりませんように」との願いを込めて日本では塩をまく。お清めの塩が私たち日本人にはおなじみだが、欧米では同様に“木をコンッとたたく”というおまじないがある。“唾を吐く”と災いが逃げていくと信じている人もいるそうだ。

たかがおまじない、されどおまじないー侮るなかれ、これらの災い回避のおまじないには、本当に不幸の連鎖を防ぐ効果があると、いや、正確には人にそう思わせるだけの効果があると判明した。米Chicago Booth School of BusinessのJane Risen准教授によると、すべてのおまじないが不幸を追い払ってくれるわけではないが、少なくとも災いが続くのでは⁈と恐怖に慄くことはなくなるという。おまじないで不幸の連鎖を断ち切ったと自己暗示をかけることに成功するわけだ。

同氏は不幸な出来事を経験した被験者に、“木をコンッとたたく”といった迷信的なおまじないと、“ボールを投げる”など迷信ではない行為をしてもらう実験を数回実施した。するといずれの被験者も、ボールを打ち上げたり、つかんだだけの被験者に比べ、「これ以上悪いことは起こらない」と強く信じていることがわかった。またはおまじないをしないと、不幸な結果をより鮮明な心象としてとらえてしまうとも。同調査結果は『Journal of Experimental Psychology.』に掲載されている。

おまじないで本当に不幸なことが起こらないとは断言しようもないが、要するに気の持ちよう、病は気からというわけか。おまじないというワンクッションがあれば、もし何か良くないことがあっても、人はそれを“不幸の連鎖”とはとらえない。ちょっと能天気なくらいでちょうど良いと筆者も思う。

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