恋は味覚をも狂わす⁈人は恋をすると何でも甘く感じられるとの大学調査結果

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flickr_Lel4nd

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人は恋をすると味覚が変化し何でも甘く感じるようになるという。にわかには信じがたいが、強いストレスがかかるとせっかくの食事も砂を噛むように感じられることもあり、あながち突飛な発想ではないかもしれない。シンガポール大学Kai Qin Chan氏らのグループはまず、恋をしている人と嫉妬心を抱いている人では「甘い」「スパイシー」「酸っぱい」「にがい」「塩辛い」などの味覚に顕著な違いがあらわれるかどうか実験を行った。加えて「愛に味があるとしたらどんな味だと思う?」などの問いに答えてもらったという。

また別の被験者に集まってもらい、恋をしているか嫉妬をしているか確かめた上で甘いお菓子、酸っぱいキャンディー、ビターチョコを食べてもらいどう感じたか調査した。ちなみに被験者がどのような感情を抱いているのか判断するため、彼らには事前に自身の恋愛やジェラシーに関するエッセイを書いてもらい、中立的な内容だった被験者にも対照群として実験に参加してもらった。結果、前述のお菓子を試食した被験者で、恋愛エッセイを綴っていた人は、嫉妬心について言及した人や対照群の人々に比べ、「お菓子が甘いと感じた」と答える割合が高かった。但し嫉妬心が食べ物をにがく、または酸っぱく感じさせることを示すデータは得られなかった。

また新たな被験者が集い最後の実験が実施された。彼らの心を占めているのは恋心、または嫉妬、または幸福だったそう。彼らには新製品の試食をしてもらいたいとお願いし、その実普通の水を飲んでもらった。するとここでも恋をしている人は、嫉妬している人やハッピーな人に比べただの水を「甘い」と感じていた。考えられるのは、恋愛時の脳の報酬回路と甘いものを食べた時のそれが共通している可能性だ。「人は恋をすると、甘さを感じたときと同じように前帯状皮質が活性化するため、実際よりも強く甘みを感じる」というのが同氏の見解である。今回の調査結果は『Emotion.』誌に掲載されている。その甘みが苦みに変わらぬよう願わずにはいられない。

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