魚を食べると相手に対する信頼度が増すとの調査結果

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周囲から信頼されたいなら、仲間を連れて寿司屋に行くと良い。というのも蘭ライデン大学及び独ミュンスター大学のColzato氏によると、人は魚を食べると、それに含まれるアミノ酸トリプトファンのおかげで他人を信じる傾向が強くなるそうだ。

同氏はトリプトファンがセロトニン(トリプトファンから作られる有機化合物で、脳内や血清、胃粘膜に多く、神経伝達や怪我をした組織の血管収縮などに働きかける)の生成を促すのであれば、相互信頼にも良い影響を与えるのでは⁈と考えた。ちなみに、神経伝達物質であるセロトニンは助け合いの精神を促す効果があると既に指摘されている。すべての社会的機能は信頼の上に成り立っており、信頼なくして助け合いもないだろうと考えた同氏は、被験者を募り実験を行った。

第1グループにはトリプトファンを添加したオレンジジュースを、第2グループには何の効果もない偽薬を飲んでもらい、5ユーロを渡してゲームを実施。お金を受け取った者は、ゲームが進む毎に幾らでも構わないので受託者にお金を渡すよう言われている。受託者が十分な金額を返済すれば、貸した方は儲かるという仕組みだが、「相手に対する信頼度により渡す金額も変わるはず」と同氏は説明している。

交わされる金額により相互の信頼度をはかれるというわけで、結果トリプトファンを摂取した人の方がより多くの金額を相手に渡しており、互いの信頼度が高いことを示している。「摂取したものによって私たちの気持ちや態度は左右され、特にトリプトファンはお金もかけずに、効果的に相互の信頼感を高めることができる。健康的とのおまけ付きで」と同氏は『Psychological Science.』誌掲載の論文で結論付けている。

尚アミノ酸トリプトファンは魚の他に大豆や卵、ホウレンソウに含まれる。

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