やっぱりストレスは体に悪い 慢性的なストレスは免疫細胞の遺伝子活性に影響する:米大学調査

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flickr_stuartpilbrow

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ストレスは体に悪い。そんなことは百も承知だが、特に日常的に感じているストレス、慢性化したストレスは私たちの免疫細胞の遺伝子活性を変化させるほどの威力があると判明した。職場で毎日顔を合わせる上司とどうしても反りが合わないなど、慢性的なストレスを抱えていると体内の細胞は存在すらしない敵と戦っているような状態になり、やがて体内で炎症を起こし心臓病や糖尿病などを含む健康被害を招く危険もあるそうだ。

「繰り返されるストレスの応酬に対し、交感神経系は攻撃・逃避反応という形で応戦し、新しい血球を作り出している。これは生きていく上で欠かせぬ反応だが、あまりにも長期間過度に反応していると体に悪影響を及ぼす」というのがオハイオ州立大学の見解。

今回はマウスに日々絶え間なく続くストレスを与え実験行った。まずオスのマウスを集団にしておき、ヒエラルキーが形成されるまで待つ。その後階級が成立したマウスの集団に攻撃的なオスのマウスを投入した。案の定途中から現れたマウスに攻撃される度に、他のマウスたちは攻撃・逃避反応を見せた。しかし次から次へと絶えず、長い間そんなストレスにさらされ続けるとどうなるのか?オハイオ州立Institute for Behavioral Medicine Researchのジョン・シェリダン氏によると「体には有害な結果をもたらす」とのこと。

慢性的なストレスにさらされると免疫細胞の遺伝子の活性が変化すると判明。ストレス反応に関しては細胞はどれも同じような特徴を有するが、実験で使われたマウスの骨髄や、慢性的にストレスにさらされた人間の骨髄でストレス性の変異が見つかり、やがて炎症誘発細胞となる可能性があるという。心に受けたストレスが体にどう影響するのか、今回の実験ではその一端がうかがえたに過ぎないが、誰にとっても慢性的なストレスなどどこにでも転がっている昨今、日々体が蝕まれているようで恐ろしい限りだ。

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