米大学生への調査で明らかに 携帯電話を使わない人の方が幸せだと判明

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最近の大学生にとってスマートフォンは欠かせぬアイテムであることは想像に難くない。しかし米ケント州立大学が調べたところ、彼らにとって携帯電話は諸刃の剣で、友人や家族と自分をつなぐ必須アイテムであると同時に、心配の種となり、成績や幸福感を下げると判明した。

同大学のAndrew Lepp博士、Jacob Barkley博士、Aryn Karpinski博士は共同で、500人以上の大学生を対象に調査を実施した。携帯電話の日常的な使用頻度を、不安や心配に関する臨床的尺度及び、学生たちの生活満足度に鑑みて検証し、併せて大学から提供された学生の成績平均値(GPA)も分析に加えた。

その結果、携帯電話の使用は不安や心配に関してはプラスに作用することもあるが、成績には悪影響を及ぼしていることがわかった。一方大学の成績は学生の幸せにプラスに働く一方、不安や心配は当然幸福感に影を落とす結果となった。携帯電話は他者とのつながりを意識させると言うより、マメに連絡しなくちゃといった義務感を煽るだけで不安や心配の種になるだけだという。

過去のデータでは、フェイスブックなどのSNSの影響で、携帯電話はユーザーに社会的な交流を意識させ、孤独感を軽減させるとされているが、今回の調査では全く違った一面が明らかになった。「SNSのせいで益々携帯電話から離れられなくなった」「また1つ新たな義務が増えた」との学生達の本音が聞こえてきたという。他にも「朝から晩までメールを返信しなくちゃいけないのがストレス」との声も。

こうなると自分1人の時間がなくなり、彼らにはストレスから解放され自分と向き合う時間がなさすぎる、と博士らは述べており、「携帯の使用頻度の高い学生は、頻度の低い学生に比べ成績は振るわず、不安や心配も大きく生活に対する満足感が低い」と結論付けている。

今回の調査でつながりを求めて始めた携帯電話やSNSに、今やがんじがらめにされた学生たちの姿が浮き彫りとなった。一方年齢は不明だがネット民たちは概ね、「メールの返信は夕方の30分だけと決めている」「気分がノラなきゃ携帯には出ない」「2回に1回は携帯不携帯。電源をオンにすることすら忘れがち」と、携帯電話とはマイペースに付き合っているようだ。

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