たとえ偽薬でも効果大 服用する片頭痛薬が何なのかわかっていると頭痛は大幅に改善される:米医療機関調査

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flickr_Lel4nd

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片頭痛はつらい。普段何でもないことでも頭が痛いと億劫だし、何もやる気がしないもの。症状がつらい場合、またあまりにも頻繁に悩まされる場合、薬に頼らざるを得ない方も多いだろう。しかし最新の研究で、服用している片頭痛薬が何であるのか意識するだけで、頭痛が格段に良くなることがわかった。言い換えれば本物の頭痛薬だと思っていれば、偽薬でもその効果が期待できるとか。

「今回の調査は、プラシーボ(偽薬)の臨床効果と薬の投与を独特の方法でひも解き再構築したもの」と語るのは、米Beth Israel Deaconess Medical Center内科のTed Kaptchuk教授である。教授は繰り返し起こる病気に関する、情報量の違いによる鎮痛効果についての研究は稀とし、今回の調査で「偽薬を本物の薬」だと言われた時も、「本物の薬を偽薬」だと言われた時も、被験者の頭痛の改善には大差ないことがわかったという。言ってみればプラシーボ効果も捨てたもんじゃないというわけ。

調査は片頭痛を持つ66人の被験者を対象に、各自7回頭痛が起きたときに行われ、計450回分のデータを収集した。時に吐き気を伴うほどの頭痛や実際に嘔吐してしまう程の痛み、光や音に敏感な頭痛などが含まれるが、今回明らかになった点は以下の3つである。

  • 被験者はその効果をきちんと説明されてから、片頭痛薬マクサルトを飲むと症状が改善した
  • マクサルトと同じ印の付いた偽薬を飲んでも被験者の片頭痛は改善した
  • 何も言われずに服用した時より、何を飲んでいるかわかっている時の方が、たとえ偽薬でも被験者の片頭痛は和らいだ

共同研究者である米ハーバード大学医学大学院麻酔科のJohn Hedley-Whyte教授及び、Rami Burstein博士いわく「大事なのはマクサルトをはじめ、片頭痛薬の効果が高いことを医者が患者に伝えるべきであること。薬を飲めば患者はそれだけ頭痛に悩む時間が減る。片頭痛に苦しむ時間が減れば薬を必要とする機会も減ってくる」とのこと。薬に抵抗がある人も多いが、日常生活に支障をきたすようであれば専門家に相談してみてはいかがだろう⁈

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