仮病は使えない?痛いのが嘘だとバレちゃうシステム開発される

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痛みは主観的なもので、本人が痛いと言うなら、他人にはどうすることもできないし信じるしかない。

だからこそ時にズルして「頭が痛い」などと言って早引けしたり、周囲の同情を買ったりできるわけだが、これからはそうもいかないかもしれない⁈

米カリフォルニア大学サンディエゴ校及び、カナダ・トロント大学の専門家は共同で、仮病の痛みと本当の痛みを正確に見極められるコンピューターシステムを開発したという。

その表情から嘘の痛みを見破る

「人間のように密接に社会と関わっている生き物は、顔の表情1つで痛みや感情といった数多くの情報を伝えることができる」とトロント大学Kang Lee氏は述べている。

また脳が発達しているので、実際とは違う感情を真似ることだってできるわけで、痛くもない頭痛に苦しむふりをして他人の同情を引くのもわけない。

ところがくだんのコンピューターは、意識的に作った表情と、無意識な顔の動きのわずかな違いも見逃さない。開発にあたって、フェイクの表情をいかに見破るかに焦点を絞り、試行錯誤を繰り返した賜物である。

痛い演技の特徴

人はある状況下において、何らかのメリットがあるからこそ痛いふりをする。しかし同氏らに言わせれば、その演技はまだまだで、見る人が見れば相手をだませる確率は55%といったところだそう。

コンピューターシステムには、この“見る人が見ればわかる特徴”を組み込みんでいるため、嘘を言っていないか見破ることができる。

ちなみに嘘を付いているのが真っ先にバレるのが“口”。痛みを偽装する場合口を開ける回数が増え、しかも開け方に変化が乏しいのですぐにバレる。

同システムはその他の特徴も織り込み済みで、85%の確率で仮病の痛みを見破ることができるそう。「人の目にはわかりづらい、典型的な動的特徴を察知し仮病の痛みを見破れる」と開発を指揮した、カリフォルニア大学のMarian Bartlett教授も自信をのぞかせている。

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