高脂肪の乳製品を食べると糖尿病のリスクが「減る」と判明

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flickr_Wisconsin Department of Natural Resources

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脂肪分たっぷりの牛乳やチーズ、クリームなどは、健康に悪そうなイメージがあるが、実は糖尿病の予防効果があるらしい。

スウェーデンのルンド大学、糖尿病センターのUlrika Ericson博士によると、日々の高脂肪の乳製品摂取量がもっとも多い人(1日に8人分もしくはそれ以上)は、2型糖尿病の発症リスクが23%低いことがわかったという。

乳製品の脂肪が2型糖尿病を予防

2型糖尿病は、十分なインスリンが分泌されず正常に機能しない、または体の細胞がインスリンに反応しなくなる病気で、通常高齢者に多く、肥満や運動不足が原因とされる。

「脂肪は糖を分解する体の機能やインスリン感受性に影響する」というのがこれまでの定説で、それ故「脂肪は2型糖尿病発症に大きく関わる」と考えられてきた。

しかし今回の調査で、脂肪は実際には血糖やインスリンの調整に好影響である事実が明らかになった。

高脂肪の乳製品がお勧め、但し肉はNG!

博士らは乳製品及び肉の脂肪分の摂取と2型糖尿病の発症率の関係を探るべく、45歳~74歳の男女26,930人を、14年間追跡調査した。

14年の間に2,860人が2型糖尿病を発症したが、1日のクリームの摂取量が最多(30ml)の人は、もっとも少ない人(0.3ml)に比べ、2型糖尿病の発症率が15%低かったという。

牛乳やヨーグルトなどに含まれる高脂肪の発酵乳を、日頃摂取するかしないかで、発症率に20%前後の違いがあったが、効果があるのは高脂肪の乳製品に限り、低脂肪の製品では期待できない

また同じ「脂肪分」でも、肉の摂取量が多い人は含まれる脂肪の量に関係なく、2型糖尿病発症のリスクが高まることも併せて明らかになっているので、注意が必要である。

尚同調査結果は、オーストリアで開催されている欧州糖尿病学会の年次大会で発表されたものである。

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